| EN |

太田三郎:「POST WAR 68 戦ノ碑(いくさのいしぶみ)」 広島-長崎-沖縄-鹿児島-東京
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 8月 08日

太田三郎
「POST WAR 68 戦ノ碑 - 平和記念公園 原爆の子の像」
2013 紙にプリント ed./50
28.8×15.7cm

草木の種を和紙に封じ込めた作品「SEED PROJECT」、戦後の問題を扱った「POST WAR」など郵便切手の形態を取り入れた作品を発表し、切手の作家としてよく知られる太田三郎。 今回は発表以来15年以上続く太田三郎のライフワークの一つでもある「POST WAR」シリーズの新作展です。 沖縄戦での「ひめゆりの塔」や平和記念公園の「原爆の子の像」鹿児島の「特攻隊慰霊碑」など 全国に残る戦争の「碑(いしぶみ)」を題材にした作品 「POST WAR 68 戦ノ碑」20点を出品します。

[作家コメント]
POST WAR 68 戦ノ碑(いくさのいしぶみ)

戦後も68年を迎えようとしており、戦争体験者は年々少なくなっている。彼らに代わって戦争の記憶を伝えてくれるのが、軍事施設などの戦争遺跡および戦争関連の石碑や彫像といえるだろう。太平洋戦争に題材を得た「Post War」シリーズの9作目に向けて、私は広島や沖縄、東京などに残るさまざまな「碑(いしぶみ)」を取材する旅を続けた。近代の戦争では兵士の戦死にとどまらず、非戦闘員や朝鮮半島から動員されてきた軍人、労働者なども数多く犠牲になっている。作品が、先の戦争は何だったのかを考え、どのようにして民衆が戦争に巻き込まれたかを知るきっかけとなることを願っている。二度と戦争が繰り返されないように。

[作家プロフィール]
太田三郎 OTA Saburo

1950年山形県に生まれる。

1980年よりコバヤシ画廊をはじめ個展多数。
1997年切手の博物館(東京)、2000年「太田三郎 2000-2001」西宮市大谷記念美術館、兵庫
2002、2006年クムサンギャラリー(パジュ、ソウル。韓国)
2008年「太田三郎 HIROSHIMA 1990-2008」大原美術館+「有隣荘・太田三郎・大原美術館」大原家旧別邸有隣荘、岡山/「太田三郎-日々」山形美術館、山形。
2011年「Post War 66 戦災痕」(コバヤシ画廊/東京)
2012年「太田三郎 2012年春」(江寿コンテンポラリーアート、瑞雲庵/京都)

主なグループ展
1994年「人間の条件展―私たちは、どこへ向かうのか。」スパイラル、東京+芦屋市立美術博物館。
1996年「心を癒す植物―アート・ボタニカル・ガーデン」目黒区美術館。
1998年「メディアローグ―日本の現代写真’98」東京都写真美術館/
「アート、生態系―美術表現の「自然」と「制作」宇都宮美術館
「Donai yanenn! Et maintenant! (どないやねん!)」国立高等美術学校(パリ)
1999年「Contemporary Photographic Art from Japan」Neuer Berliner Kunstverein(ベルリン)。
2000年「Yume no Ato Contemporary art from Japan - 」
Haus am Waldsee(ベルリン)、Staatllche Kunsthalle、(バーデン バーデン)。
2002年「2002つやま芸術祭」津山市(岡山)[2004、2005]/
「11&11 コリア・ジャパン・コンテンポラリー・アート2002」(省谷美術館、ソウル)
2003年「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003」越後妻有6市町村。
2006年「バードネット―北帰行」さかた街なかキャンパス/
「バードネット―新たなる旅立ち」酒田市公益研修センター多目的ホール(山形)
2007年「ヘイリ・アジアプロジェクト2 日本現代芸術祭」((ヘイリ芸術村、パジュ市、韓国)/
2009年「自宅から美術館へ 田中恒子コレクション展」(和歌山県立近代美術館)/
「KAMI―静と動 現代日本の美術」(ザクセン州立美術館版画素描館、ドレスデン、ドイツ)
2010年「PERSONAL STRUCTURES TIME-SPACE-EXISTENCE」Kunstlerhaus Palais Thurn und Taxis、Bregenz, Austria/
「ROKKO MEETS ART 芸術散歩2010」六甲山一帯 、兵庫/「岡山・美の回廊」(岡山県立美術館)
2011 「City-Net Asia2011」Seoul Museum of Art、ソウル 韓国/
「戦争と日本近代美術」(板橋区立美術館/東京)/「2011中・韓・日 現代美術交流展―不期而遇―」(798芸術区四面空間画廊/北京・中国)

主なパブリックコレクション
文化庁、東京国立近代美術館。国際交流基金。町田市立国際版画美術館。アルベルティーナ版画美術館(ウィーン)国立ドレスデン版画素描館。釜山市立美術館。ソウル国立現代美術館他多数収蔵


全文提供:コバヤシ画廊
会期:2013年8月15日(木)~2013年9月24日(土)
時間:11:30 - 19:00(最終日17:00まで)
休日:日
会場:コバヤシ画廊
最終更新 2013年 8月 15日
 

関連情報


| EN |