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リー・ミンウェイとその関係展―あらゆるものとの"つながり"について考える
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 8月 05日

リー・ミンウェイ
《メンディング・プロジェクト》
2009年-
ミクストメディア インタラクティブインスタレーション
サイズ可変
個人蔵
Photo: Anita Kan

リー・ミンウェイ[李明維](1964年生まれ)は、台湾出身、ニューヨーク在住の現代アーティストで、1990年代以降、国際的に活躍しています。本展「リー・ミンウェイとその関係展」は、彼の過去20年にわたる実践から、その代表作を網羅する世界初の大規模な個展です。
1990年代後半、観客が参加することで成立する新しいアートの傾向が「リレーショナル・アート」あるいは「関係性の美学」と呼ばれ、世界中から注目を浴びました。本展ではしばしばこの文脈で語られてきたリーの作品を通して、あらゆるものとの「つながり」について考えます。展覧会は、[セクション1]で、「空」や「間」とった東洋的な概念を通して「つながり」や「関係性」の意味とその解釈の歴史をみつめ、[セクション2]では、歩く、食べる、眠る、聞く、といった日々の営みを再考することで、禅の考え方にも通じる「いま、ここ」がどのように自然の摂理と繋がっているかを考えます。最後の[セクション3]では、台湾とアメリカなど東西の文化を往来するリー・ミンウェイを、歴史、文化、社会との関係性から紐解きつつ、それら世界の大きな枠組みがパーソナルな記憶とどのように繋がっているかを検証します。
実際の展示は、観客参加の機会が各所に設けられたリー・ミンウェイのインスタレーションを中心に、それらの作品との関係性を考えるための他のアーティストの作品や歴史的な作品もあわせて展示することで、展覧会鑑賞がより豊かな知的体験となるように構成されます。同時に、作品へのさまざまなかたちでの参加を通して、展覧会の体験がみなさんひとりひとりの心と繋がるようなものになることを願っています。

主催:森美術館
企画:片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)


全文提供:森美術館 
会期:2014年9月20日(土)~2015年1月4日(日)
時間:月・水~日曜日10:00~22:00 火曜日 10:00~17:00 (いずれも最終入館時間は閉館の30分前まで)
会場:森美術館 
最終更新 2014年 9月 20日
 

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