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生誕130年 橋本関雪展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2013年 8月 01日

《猟》(右隻) 1915年 公益財団法人 橋本関雪記念館蔵

本展覧会は、兵庫県ゆかりの日本画家、橋本関雪の生誕130年を記念して開催します。橋本関雪は1883(明治16)年、旧明石藩の藩儒であった橋本海関を父として、現在の神戸市中央区に生まれました。12歳から日本画を学びはじめ、1903(明治36)年竹内栖鳳の画塾竹杖会に入門し、研鑽を積みました。1908(明治41)年の第2回文展で初入選、 その後文展で入選、受賞を重ね、やがて官展の代表的画家としての地位を確立します。漢学の深い教養にもとづき中国の古典に取材した数々の作品を発表したほか、石濤や八大山人などの明末清初の文人画家に傾倒し東洋画の本質を南画に見出した関雪は、新南画とよばれる新領域を拓きました。また動物画にも優れた力量を発揮、多くの名作を残しています。
1934(昭和9)年帝室技芸員、1935(昭和10)年帝国美術院会員などを歴任するなど大正から昭和にかけての日本画壇で大きな足跡を残し、戦争中は戦地へ赴き聖戦画などを制作しましたが、終戦を見ずに1945(昭和20)年2 月、狭心症の発作により亡くなりました。
今回の展覧会では、文展、帝展への出品作である六曲一双の屏風の大作を中心に、約70点の作品で画業を回顧するとともに、彼の南画への関心にも焦点をあて、関雪独自の美意識、絵画観について考察します。


全文提供:兵庫県立美術館
会期:2013年9月14日(土)~2013年10月20日(日)
時間:10:00 - 18:00 (特別展会期中の金・土曜 - 20:00)
休日:9月17日(火)、9月24日(火)、9月30日(月)
会場:兵庫県立美術館
最終更新 2013年 9月 14日
 

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