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端地美鈴:over and over now
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2013年 7月 29日

 

KUNST ARZT では、端地美鈴の個展を開催します。端地美鈴は、“消しカス”を効果的に用いることによって、独特のコンセプチュアルな映像作品を生み出すアーティストです。一見、ウィリアム・ケントリッジの「動くドローイング」を彷彿させますが、端地作品は定点ビデオ・カメラで記録したノーカットの動画の早送りという操作のみによって成立しています。そして何よりも、描いたモノを消す際に生み出される“消しカス”を捨てることなく、逆に“命あるもの、動きのあるもの”を描く素材として用います。また黒く塗りつぶされた状態から“消しカス”を生み出すことと引き換えに、“消された部分”が光を表象することも作品世界に深みを与えています。陰陽思想をビジュアル面でもコンセプト面でも見事に視覚化しています。 (Kunst Arzt 岡本光博)

[作家コメント]
白い紙に鉛筆で描く。描いたものを消しゴムで消す。
消しゴムのかすが出る。消しあとが消えていない紙に鉛筆で描く。
ごく自然にあたりまえに、何万回もくり返しおこなわれている。
まるで電車から過ぎていく景色を見るように。
まるで人の生き死にのように。
消しかすが形をつくり、アニメーションとして動き、
今が今になり、今が今となる。

[作家プロフィール]
端地美鈴
1990年 京都に生まれる
2013年 京都造形芸術大学 情報デザイン学科イラストレーションコース卒業

2013年 卒業制作展 京都造形芸術大学


全文提供:KUNST ARZT
会期:2013年10月15日(火)~2013年10月20日(日)
時間:12:00 - 19:00
休日:月
会場:KUNST ARZT
最終更新 2013年 10月 15日
 

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