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artとFart
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 6月 24日

 

デジタル技術の恩恵をうけて、操作性の良いソフトウェアやハードウェアが安価になり、写真や映像・音楽といったソフトコンテンツはもちろん、紙や木材・アクリルや金属などを使った造作物さえも、個人レベルで手軽につくることができ、楽しめる時代になってきました。そうしたデジタルの恩恵は、ものの作り方も変化させました。つくったもの・データをひろくインターネットで公開することで、他者と共有することが容易になり様々な派生系をうみ、それらを楽しむコミュニティも発展しています。こうして日々つくられるものの周辺には、もの(作品)になりえなかったものがたくさんあります。それは落書きみたいなアイディアだったり、ボロボロな端材だったり、トライアンドエラーのコレクションだったり......。

私たちはその作品になりえなかった副産物を使って、さらにもうひと作品つくることにしました。そして、それをFart(*)と呼ぶことにしました。制作プロセスの枝葉を見つめ直すことで、ものをつくることと向き合おうと考えたからです。(*)Fartとは「おなら」の意です。食べ物を消化しないとおならはでません。

今回の展示では、artとFartの2つの"作品"を展示します。メインのartと副産物のFart。Fartは作品の一部なのか?作品そのものなのか?
一緒に見てみて、あなたは何を感じるでしょうか。

[作家プロフィール]
【出展作家】

・井上恵介
(Inoue Keisuke・2005年度 情報デザイン領域修了)

・出雲優子
(Izumo Yuuko・2011年度 情報デザイン学科 メディア芸術コース卒業)

・島津冬樹
(Shimazu Fuyuki・2011年度 情報デザイン学科 情報デザインコース卒業)

・白井希
(Shirai Nozomi・2011年度 情報デザイン学科 メディア芸術コース卒業)

・時里充
(Tokisato Mitsuru・2011年度 情報デザイン学科 メディア芸術コース卒業)

・ナリタタツヤ
(Narita Tatsuya・2008年度 情報デザイン学科 情報デザインコース卒業)
創作家。主にコンピューターやその他の電子デバイスを用いて2D, 3D, インスタレーション
など形式を問わず様々なものづくりを行う。
受賞:アルスエレクトロニカ賞 2009 -
[the next idea] honorary mentions「Toaster to understand today's weather」

・新島龍彦
(Niijima Tatsuhiko・2012年度 情報デザイン学科 情報デザインコース卒業)

・山本詠美
(Yamamoto emi・2008年度 情報デザイン領域修了)
2013年に情報デザイン学科メディア芸術コースの助手を退職した後、FabLabShibuyaで
ラボの運営を担当している。最近応援しているプロジェクトは、ニッティングマシンハック。

関連プログラム

紙にまつわるワークショップ1
「紙考実験をしよう。」
6月30日(日) 15:00~17:00
内展示作品を応用してペン立てや台を紙で製作します。
担当:新島龍彦
定員:5~10人(小学校高学年~)

紙にまつわるワークショップ2
「段ボールでつくろう」
7月7日(日)15:00~17:00
段ボールカード入れをつくります。段ボールをご持参ください。
担当:島津冬樹
定員(対象年齢):5~10人
*カッターを使います。小学生低学年の人は親子でご参加下さい)

紙にまつわるワークショップ3
「ペーパーこまいぬをつくろう!」
7月14日(日)15:00~17:00
(時間中、出入自由)
紙でつくられた展示作品のパーツを自由に組み上げて作品のミニチュア版をつくります。
担当:copipe
定員(対象年齢):どなたでも

紙にまつわるワークショップ4
「fab便」
7月21日(日) 15:00~17:00
(時間中、出入自由)
ファブリケーションを利用して郵便物を作ろう。
担当:出雲優子
定員:先着20名程度

全文提供:アキバタマビ21


会期:2013年6月22日(土)~2013年7月28日(日)
時間:12:00〜19:00(金土は20:00まで)
休日:火
会場:アキバタマビ21

最終更新 2013年 6月 22日
 

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