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L V R F I 3
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 6月 07日

長谷川 繁

2006年 「 L V R F I 」 相模大野、Sutudio ONO
2008年 「 L V R F I 2 」自由が丘、T&Sギャラリー+タイムアンドスタイル ホーム
を経て5年、3回目のLVRFI展の開催です。ぜひ、ご高覧下さい。 なお、カスヤの森現代美術館(http://www.museum-haus-kasuya.com/)でも同時開催されます。

5名は美術大学卒業後各々の遍歴を経、作家の活気あふれる時代をそれぞれヨーロッパで過ごしています。 本家ヨーロッパの土壌で作家として居続けるべく育まれた、作家たちの思考や、確かな技術や、独特なオリジナリティー、その姿勢や作品そのものが、美術を志す若者達に与えた影響は少なくはありません。 彼らは、渡欧し目の当たりにしてきた、美術や作家の有るべき姿勢、そのシビアで理想的な表現者の姿勢を、帰国後今も尚ぶれることなく体現し続けています。
彼らは、常にひるむ事無く、表現者として、伝導者として、媚びずにそして真摯に、常に最上のものを、、誰よりも自身に対してシビアに作品と向き合っているのです。
今回で3回目を迎える「 L V R F I 」展は5年ぶりの開催となります。
カスヤの森現代美術館と同タイトル「 L V R F I 3 」にて同時開催となるこの展覧会は、美術館の大きな空間での展開と異なった、ミッドタウンの店鋪を利用した展覧会となります。私たちの日常空間と、彼らの作品とが、どのように呼応するのか、是非彼らの作品を体感すべく、ご高覧下さい。

[作家コメント]
「だめなんだ、そのようには生きられないんだから。」。それでも若い頃は、ドラマのようではなくとも、幸せにあこがれていたんだと思う。らしきことをやり始めたにもかかわらず、芸術が何かも知らなかった(分かってから始めるなんてこと、ありえないんじゃないの?それが今のトレンドだとしても)。あこがれていたものは掴めないばかりか、嘘であり、たとえ掴めたとしても、それでは満足できないということもやっと分かってきた。何かの折にちらちらと頭をよぎって、留意してこなかったビジョン。必要のないことをやっているんだから、幸せなんかじゃ楽しめやしない。ウルトラ楽しもうとしたことが(未だ、不十分だとしても)、回りを不愉快にしてきたみたいだ(弱者への、強者のルサンチマン?)。果たして、許されるのだろうか?でも、許されなきゃいけないの(は、こっち)?みんながウルトラ楽しもうとしたから、世界は壊れてしまった?みんなが自立すれば、共同体的ではありえないの?いずれにせよ後は、「うまく行きませんでした。」とさばさばと言って、ベーして去って行くしかないのだろうけれど。その前のもうひとつとして、 L V R F I 3お届け。<野村和弘>

[作家プロフィール]
長谷川 繁
1963年滋賀県生まれ
1988年愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了、単身渡独
1989−1992年デュッセルドルフ芸術アカデミー修了
1992−1994年De Ateliers アムステルダム(オランダ)に在席
主な展覧会
2003年「ZONE−不穏な時代の透視者たち」府中市美術館(東京)
2005年「11th インド トリエンナーレ」デリー/ インド
2006・08年 個展 ガレリアフィナルテ(愛知)
2007年 個展 T&S Gallery(東京)
2010年「絵画の庭」国立国際美術館(大阪)など


紫牟田和俊
1957年 福岡県生まれ。
1984年 東京藝術大学大学院美術研究科壁画第2研究室修了
1991年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程満期退学
1991年より「pious colors」のシリーズを、2005年からは
それに「TORSOHOUSE」のシリーズを加え展開している
主な展覧会
2000年 個展 T&S Gallery(東京)
2001年「拡張する絵画ー色彩による試み」 佐倉市美術館(千葉)
2002年「横溢するカルナシオン」T&S Gallery(東京)
2005年 個展 プラザ・ギャラリー(東京)
2009年 個展 秋山画廊(東京)
2009年「TORSOHOUSE< 洪水の翌朝>」 T&S Gallery(東京)など


O JUN
1956年東京都生まれ
1982年東京藝術大学美術研究科油画修士修了
1983年バルセロナ滞在(スペイン)
1990ー94年デュッセルドルフ滞在(ドイツ)
2008年文化庁在外留学研修/ブエノスアイレス滞在(アルゼンチン)
主な展覧会(2009年から抜粋)
2009年「異界の風景ー東京藝大油画科の現在と美術資料」
東京藝術大学美術館(東京)
2010年「アーティストファイル2010」国立新美術館(東京)
「O JUN の山」ミヅマアートギャラリー(東京)
「O JUN ドローイング、銅版画」キドプレス(東京)
2011年「O JUN 展」ガレリアフィナルテ(愛知)
2012年「八月画」A.C.T.(東京)
「ジェロニモ」ターナーギャラリー(東京)
2013年「東京マックー西島直紀〓O JUN」下山発電所美術館(富山)
「夢見る、さんの氶」ミヅマアートギャラリー(東京)
「LVRFI3」
カスヤの森現代美術館(東京)・TIME & STYLE MIDTOWN(東京)
「O JUN 展」府中市美術館(12月)など


野村和弘
1958年 高知県生まれ
1988年 東京芸術大学美術学部油画後期博士課程退学後
ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生として渡独
1990年 デュッセルドルフ美術アカデミーにて学位(Meisterschueler)取得
1993年 帰国
主な展覧会
2012年「現代絵画のいま」兵庫県立美術館(兵庫)
2011年「simple things」名古屋市民ギャラリー矢田(愛知)
2010年「野村和弘/東島毅みることをかんがえる」
いわき市立美術館(福島)など


宮嶋葉一
1954年 大阪府生まれ
1982年 東京藝術大学大学院美術研究科油画修士課程修了
1988ー98年 デュッセルドルフ滞在(ドイツ)
主な展覧会
2006年 個展 void+(東京)
2007年 個展 KIDO Press(東京)
2008年 個展 ギャラリーマキ(東京)
2009年 個展 WADA Fine Arts(東京)
2010年「Chaosmos’09:Monologues in Solitude 作家はつぶやく」
佐倉市立美術館(千葉)
2011年「ART IN TIME & STYLE MIDTOWN vol.10 ”Landscape "」
TIME & STYLE MIDTOWN(東京)など


全文提供:T&S GALLERY/TIME & STYLE MIDTOWN
会期:2013年6月2日(日)~2013年6月30日(日)
時間:11:00〜21:00
会場:T&S GALLERY/TIME & STYLE MIDTOWN
最終更新 2013年 6月 02日
 

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