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Marie SAKIKAWA
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Published: June 04 2013

 

KUNST ARZT では、崎川真璃絵の個展を開催します。 崎川真璃絵は、まるで絵本のように、シンプルでかわいらしいカタチのちょっとした動きから、豊かなイメージを生み出すアーティストです。
日 常の中にある何気ないユーモラスな動きに着目し、スポンジや木といったどこにでもある素材をシンボリックなカタチに加工し、それらに動きを与えること(鑑 賞者参加型、映像)を通して、アーティストの着目点に鑑賞者を導き、さらにはアーティストが内包するシニカルに社会を見る視点を感じさせてくれます。
今 年3月に発表した「バネ」では、バネによって繋げられた○や□などのシンプルな木製オブジェたちをいくつもテーブルの上に置き、そのテーブル面に、それぞ れのバネが弾かれたシルエッ ト動画を投影する試みでした。ここでは、それぞれのシルエットが動くことによって、まるで木製オブジェたちに命が吹き込まれたかのような不思議な印象を与 えました。本展では、その「バネ」を多角的に発展させたインスタレーションをご覧頂けます。

(Kunst Arzt 岡本光博)

[作家コメント]
私は動きに注目して制作している。
私が制作している作品の動きとは例えば、歩く時に変化する靴の形や、ペットボトルのラベルを手でぐしゃぐしゃに丸め手を離すとゆっくり戻っていく動きであったり、あの人の髪の毛が風で一本だけ宙に浮いている。そんな日常にある少し笑ってしまうような感じに似ている。
素材はビニールひもやスポンジ、ティッシュなど日常的によく見るものを使用している。それらが本来の用途と全く違う使われ方や動きを見せる。私たちは当たり前にあるものほど意識することはないが当たり前にあるからこそ、それが変化した時強く意識するのではないか。
私の作品は動くといっても電気などの大がかりな仕掛けや大きな動きがあるわけではない。人の動作や人が触れることによって動く。
現 在はバネ(コイル)の特徴的な動きを利用し制作をしている。バネにさまざまな形をした木材をつけたり、バネの本数を変えたりしている。基本的には同じ構造 ではあるがその微妙な変化によりそれぞれまったく違った動きをみせる。それらに人が触れたり、歩く時の振動などの人の動作により奇妙なふるまいがうまれ る。

[作家プロフィール]
崎川真璃絵

1990年 香川生まれ
2011年 倉敷市立短期大学 服飾美術科入学 卒業
2013年 京都造形芸術大学 情報デザイン学科 先端アートコース 卒業 
現在 京都造形芸術大学 大学院芸術表現専攻在籍

2011年 倉敷市立短期大学卒業制作展 「私たちは必死なのです」 倉敷市立美術館 
2011年 京都造形芸術大学 大学祭グループ展「先端と石のある角部屋」 京都造形芸術大学
2012年 個展 崎川真璃絵展 「そんな感じでおきる」  1963ギャラリー (大阪)


全文提供:KUNST ARZT
会期:2013.7.2~2013.7.7
時間:12:00 - 19:00
closed on Monday
会場:KUNST ARZT
Last Updated on July 02 2013
 

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