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細江英公:人間ロダン
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 5月 20日

Eikoh Hosoe "Un Homme Rodin"
2008 / 2013
© Eikoh Hosoe

タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムは、5月17日(金)から6月15日(土)まで、細江英公個展「人間ロダン」を開催いたします。本展では、2010年に制作された、和紙を使用した蛇腹製本の特別作品集『人間ロダン』-フランス・パリ7区にあるロダン美術館にてオーギュスト・ロダンの彫刻を中心に撮影した作品を収録-をGRAPHのデザインのもと再制作した作品集に加え、人間国宝の岩野市兵衛氏が漉いた和紙に、染め摺りという技法を用いてプリントした作品4点を展示いたします。

私はロダンの「彫刻の写真」ではなくて「人間ロダン」を表現したいという、不遜かつ無謀な心意気から出発しました。これが尊敬するロダンへの敬愛の意思表示ではないか。いま、ロダン作品にカメラを向けることは、そのくらいの心意気がなければならないとパリ・東京の行き帰りにずっと心していたことです。

細江 英公
細江は、写真家としてのキャリアの最初期にあたる1950年代より、「おとこと女」、「薔薇刑」、「鎌鼬」、「抱擁」など人物の描写に重要な成果を残してきました。近年でも「大野一雄」や「作品をめぐる人たち」などのシリーズを制作し、その表現の方法は型に収まることのない広がりを見せています。今回の展示作品においても、「彫刻の写真」ではなく「人間ロダン」を表現したいという言葉の通り、様々な人間の姿を捉えてきた細江ならではの視線が彫刻作品に注がれています。それは人間を象った彫刻から再び人間を捉え直す、特筆すべき試みと言えます。 なお、本展に合わせて、アマナサルトの協力のもと本シリーズのプラチナプリントも制作いたします。

【作品集詳細】
細江英公『人間ロダン』 2-1巻、2-2巻(各巻別売)
販売価格:各¥ 472,500-、エディション:各25 + 5 AP
和紙に染め摺り、蛇腹製本
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム刊(2013年)

全文提供:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム


会期:2013年5月17日(金)~2013年6月15日(土)
時間:12:00 - 19:00
休日:日・月・祝
会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム

最終更新 2013年 5月 17日
 

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