このたびキドプレスでは、「Takiguchi」の個展を開催いたします。
Takiguchiとは、瀧 将仁と溝口 昇の２名の作家が一つの作品を共同制作によって描く、異色のアートユニットです。 　２００９年から活動をはじめ、これまでに多数の作品を生み出し、精力的な発表を続けてきました。 　両者の記憶に蓄積された様々な「イメージの断片」を画面上にちりばめ、否定や共感をもってお互いに取捨選択を繰り返しながら、ひとつのイメージを紡ぎ上げていくスタイルで制作は行われていきます。 　制作の過程では、特定の人物や事象、記号的な文字、また感覚的に加えられる色や形の一つ一つが言葉のように交錯します。 そうして繰り広げられる画面上での対話が、イメージをさまざまに変容させていくのです。 　　こうして蘇生された新たなイメージが、アイロニカルでユーモラスなTakiguchi独自の視点のもと、我々の日常に疑いようもなく定着してしまった固定概念に、改めて問いかけをしています。　しかしながら、そこには辛辣な印象ではなく、すべて滑稽さや胡散臭さをもって茶化してしまうようなチャーミングな感性こそがTakiguchiの最大の魅力と言えるでしょう。

［作家コメント］
突然気になるもの。インターネットが日常化したことで、突然気になったり、頭に引っかかったことをすぐに検索出来るようになった。そのおかげで、意識はしていなかったけど、無意識的に引っかかっていた断片的な記憶や図像を簡単に蘇らせることができる。情報を引き出してみると想像したものと全然違っていたり、なんでこんなものが気になったのか不思議になる。そんな頭の片隅にそっと忘れ去られてしまったものを描きました。

［作家プロフィール］
Takiguchi

2009年　瀧将仁と溝口昇により「Takiguchi」結成。

展示・受賞歴
2012年　ART AWARD NEXT 2012 Vol.2　〈山下裕二賞〉東美アートフォーラム（東京）
2011年　「アーティストショッキング」展　新宿眼科画廊（東京）
ART AND PHOTO BOOK EXHIBITION　新宿眼科画廊（東京）
Takiguchi「クリスタル」　トーキョーワンダーサイト本郷（東京）
Takiguchi「クリスタル -S-」　CCC静岡市クリエーター支援センター（静岡）
Takiguchi「RAINBOW」　新宿眼科画廊（東京）
阿波紙と版表現展2011─凸版・凹版─　文房堂ギャラリー（東京）
2010年　TOKYO WONDER WALL 2010 -都庁2010-「boy’s wonder」　東京都庁第一本庁舎３階南側空中歩廊（東京）
エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ウルトラ003」　スパイラル（東京）
Takiguchi「LOVERS」　新宿眼科画廊（東京）
ART AND PHOTO EXHIBITION　新宿眼科画廊（東京）
トーキョーワンダーウォール公募2010入選作品展〈審査員長賞〉　東京都現代美術館（東京）
俺のモナリザ展　東京芸術大学（東京）

オープニングレセプション6月1日（土）18:00 〜 20:00