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手塚愛子:落ちる絵 - あやとり
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 7月 03日

(参考作品)画像提供:ケンジタキギャラリー copyright(c) Aiko TEZUKA

既製の織物から糸を引き抜いた作品や、刺繍の技法を使った作品を中心に発表を続ける手塚愛子氏。織物を絵画に、織り込まれた糸を絵具に見立て、その解体と再構築を試みる。手塚は美術-工芸、文化-社会など、さまざまな歴史の背景を参照しながら、造形が発生する場所に立ち会おうとする。「事物の成り立ちや枠組みを透明にしながら、なおかつ"陰り"があるもの」を基軸におき、ダイナミックな表現で視覚や感覚を魅了する。

今展では、織物の解体から再構築へ向かって、刺繍の技法を用いた最新のインスタレーションを予定。織物と薄い生地、背面に残された糸によって、裏側の構造や枠組みをも取り込んだ作品。当ギャラリー東京での初めての個展となります。 尚、手塚愛子氏は、7月17日から9月27日まで東京都庭園美術館にて開催されるグループ展「Stitch by Stitch (ステッチ・バイ・ステッチ) - 針と糸で描くわたし」 展にて大規模な新作インスタレーションを発表予定です。

手塚 愛子 Aiko TEZUKA
1976年 東京都生まれ
1999年 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科 卒業
2001年 武蔵野美術大学大学院 造形研究科油絵コース修了
2005年 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 博士(後期)課程油画領域 修了
現在、京都市在住

主な個展 (2005年以降)
2005年 「-糸の浮橋 織のきざはし-」INAXギャラリー2(東京)
2007年 「気配の縫合-名前の前に」府中市美術館公開制作(東京)、「薄い膜、地下の森」スパイラル・ワコールアートセンター(東京)、「recent works」ケンジタキギャラリー(名古屋)
2008年 第一生命ギャラリー(東京)

※全文提供: ケンジタキギャラリー

最終更新 2009年 7月 15日
 

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