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山下耕平:ヒュッテにて
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 4月 24日

"Apollo" /「moon」 Art Osaka 2011

このたびテヅカヤマギャラリーでは、約 2 年ぶりとなる山下耕平の個展を開催致します。
1983年、茨城県に生まれた山下は京都市立芸術大学大学院造形構想専攻在学中より「遠近」や「スケール」など の普遍的なテーマを、宇宙や登山といった彼自身が強い思い入れを持つモチーフによって解体し、再構築したインスタレーションとして発表してきました。
2007年の学内制作展「月の歌 /Moon song」や 2009年に京都 Antenna AAS にて開催した矢津吉隆との二人展「ヨルヤマ /Night Watching」では展示空間を緻密な構成によって大きく変貌させ、また、Art Osaka 2011で話題を集めた「moon」では、200 メートル以上離れたビル屋上に設置したオブジェクトをフェア会場である26階のホテル客室から天体望遠鏡で観るという体験型の作品を発表するなど、その活動は常に注目を集めています。
今回の展覧会では、これまでとは異なったアプローチ、すなわち、事前の綿密な計画どおりに制作を進めるのではなく、ただヒュッテ ( 山小屋 )≒箱という素材のみを設定し、制作の過程で全体像を浮かび上がらせるという手法を用い、新しい表現に挑戦します。


今、制作をしている。
根拠も確信もないまま手を動かしている。

言葉、イメージ、かたちは次々と泡のように浮かんではくるが、なかなか繋がってはくれない。
ふと気がつくと、箱が増えている。
この矩形の構造物は空白であり、山上に建つ「ヒュッテ」とは対義的な存在かもしれない。


バラバラの言葉、イメージ、かたちが空間に配置された時、どのように繋がっていくのかを、私自身楽しみにしている。

[作家プロフィール]
山下 耕平 Kohei Yamashita
1983 茨城県生まれ
2008 京都市立芸術大学美術学部構想設計専攻卒業
2010 同大学修士課程造形構想専攻修了

個 展
2008「Cairn」 / ギャラリーメゾンダール (大阪)
2009「ケルン・現在位置」 / INAXギャラリー2 (東京)
「lost」 / 谷門美術 (東京)
2010「Traverse」 / TEZUKAYAMA GALLERY  【展覧会風景】
2011「MOON」、「MOUNTAIN」 / ART OSAKA  【展覧会風景】

グループ展
2007「ART AWARD TOKYO」 / 丸の内行幸地下ギャラリー (東京)
2008「山下耕平・渡辺一杉展」 / garelie16 (京都)
「sensuous」 / AD&Aギャラリー (大阪)
2009「ヨルヤマ」 / Antenna AAS (京都)
「NEW DIRECTION #1」 / トーキョーワンダーサイト(東京)
2010「きょう・せい」 / 京都市立芸術大学堀河御池ギャラリー
「アナザーエディション」 / 谷門美術 (東京)
「GALLERY\'S RECOMMENDED YOUNG ARTISTS」 / TEZUKAYAMA GALLERY
「Sense of Reality -僕らの世界のつくり方-」 / 市原市水と彫刻の丘 (千葉)
戦国ポップ茶会 「茶室CAMP」 / 大山崎山荘美術館 (京都)
2011「萬福寺芸術祭 - EN -」 / 黄檗宗大本山萬福寺 (京都)
2012「NEW CITY ART FAIR Japanese Contemporary Art」 / hpgrp GALLERY NEW YORK
アートフェア東京
「Views of Life」 / hpgrp GALLERY NEW YORK
「暗喩としての宇宙」 / ホテルアンテルーム京都 (第2会場)
越後妻有アートトリエンナーレ / 新潟県 越後妻有 (松代エリア 木和田原)
Art Toronto / カナダ
「OUR HIDDEN PLACES」 / a・room (京都)

受賞歴
2008 京都市立芸術大学卒業制作展 市長賞
2010 京都市立芸術大学卒業制作展 同窓会賞

OPENING RECEPTION : 5/10( 金 ) 18:00-


全文提供:テヅカヤマギャラリー
会期:2013年5月10日(金)~2013年6月1日(土)
時間:11:00 - 19:00
休日:日・月
会場:テヅカヤマギャラリー
最終更新 2013年 5月 10日
 

関連情報


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