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ギャラリー
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 3月 21日

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元禄十四年(1701)より当時の谷中新堀村螢沢、現東京都台東区谷中に本堂を構える、妙祐山 宗林寺。 当時より宗林寺の境内には多くの萩が植えられ、そのことから「萩寺」として親しまれてきました。
その「萩寺」の愛称にあやかって、境内に隣接して建っているのが「萩荘」です。

築約50年の二階建ての木造で長い間賃貸住宅として使われていましたが、近年は住み手のない家となっていました。 しばらく空き家となったため、解体が予定されていましたが、2004年に、当時東京芸大の学生が交渉した結果、 アトリエ兼シェアハウスとして使われるようになりました。
建築科の学生を中心として入居したため、家屋は積極的に改築(解築)されながら、住み手の要求に合わせてその姿を変えながら、約7年間親しまれてきました。

2011年、東日本大震災が起こり、萩荘は無傷ではあったものの、築50年になる建物の老朽化は明らかで、大家さんの意向で解体する方針となりました。
解体に先だって、入居者一同より大家さんへの最後のお願いとして、萩荘を使った展示をさせていただくことになりました。
2012年2月25日~3月18日の約3週間、「ハギエンナーレ2012 / Hagiennale 2012」が開催されました。 解体されることを前提に、通常の建物ではなかなかできない、建築自体を作品化する作品が多く作られました。

当初は入居者による個人的な別れのイベントとして企画されましたが、徐々に参加作家が増え、結果的には1500人近くの人々が来場されることとなりました。

その後、予定通り解体され駐車場になる手続きが進んでいましたが、ハギエンナーレ2012における盛況と萩荘を愛する人々の多さにより、一転、改修することとなりました。


HAGISO
所在地: 〒110-0001 東京都台東区谷中3-10-25
営業: 11:00 – 18:00 月曜休廊
ウェブサイト:  http://hagiso.jp/

最終更新 2013年 3月 21日
 

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