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安藤隆一郎:水平線のために
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 3月 04日

「水平線のために集う」(部分) 2012, 65x80cm,chemical dye on cotton cloth by batik

安藤隆一郎は蝋染めという技法を用いて薄い一枚の布に染色し、 日常の体験による内面の変化をテーマとした平面作品を制作しています。 古来日本人は「深く心に触れる」ことを「染みる」といい、それは皮膚に感じ、浸透し、心に触れることを表した。 安藤は体という器の内側は感情やエネルギーといったものを構成する水のような液体で満たされていると考えます。 その液体は、日々に起こる情動が薄い一枚の皮膚にしみ込むように伝わることによって様々な形状に変化する。 感情を表すイメージには「有機的な飛行物」と「水平線」の関係があり、 不安定な感情においては「飛行物」が「水平線」を無くした状態で表されている。 「水平線」とは感情等が安定している状態を表し、「飛行機のようなもの」が「水平飛行」するのには不可欠である。 これまでの作品の中には「飛行物」が「水平線」をなくした状態やそれから落下したり、垂直になった状態が登場してきました。 今回の個展「水平飛行のために」では「飛行機のようなもの」が水平飛行のために「水平線」を得る前の状態を主にテーマとして制作されています。 蝋染めにより表現される安藤の作品をぜひご高覧ください。

Reception:3.2 [ sat. ] 18:00 - 20:00


全文提供:モリユウギャラリー東京
会期:2013年3月2日(土)~2013年3月24日(日)
時間:12:00 - 19:00
休日:月・火・祝
会場:モリユウギャラリー東京
最終更新 2013年 3月 02日
 

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