今年最初の企画展として、今後注目の若手作家2人を紹介いたします。
武藤の画面は、風が吹き穏やかな光につつまれている。流動的な画面は、色彩を解放し混ざり合う絵画の魅力を感じさせてくれる作品。色彩の輝きの瞬間が画面に定着され、魅惑的な絵画作品である。
横 山は、2011年 petit GEISAI#15 桑久保徹賞を受賞するなど、注目の若手である。横山が尊敬する大正～昭和初期の洋画家、麗子像で有名な岸田劉生を彷彿する重厚な画面には、観る側の様々な イメージを往還させ、少しのおかしさを含んだ世界が独自の世界観を生み出している。是非この機会に、2人の展覧会をご高覧下さい。 (ギャラリーエム)

［作家コメント］
誰のためでもなく、一枚の絵を前にしてただ無償で描く。
眼前に立ち上がる一瞬に出会うため、何度も何度も問いかける。
私は今まで感じたことのない、新たな出来上がる時を味わうために、ひたすら描き続けています。
だからこそ、変化し、進化し続けることは、必然でありやむを得ないこと。
一時でも満たされる瞬間を求めているからか、まだ見ぬ次の一枚の絵を見たいという欲が溢れてくるのです。
その一枚がわずかでも可能性を秘めている限り、果てしない挑戦を続けるだけです。
2013,1 武藤江美奈


日々の生活で当たり前に在る小さくて些細な物の中に、世界が見えたり愛を感じたりできる。
私の目で見えたそのような物たちを、キャンバスに描き重ねて行くことで描かれた物が本来の
意味や用途から離れて、物を借りて存在しているもう一つの見え方へ変化して行く。
小さくて少し悲しい物の中に在る、大きな美しい魂を表現したい。
2013,1 横山 奈美

［作家プロフィール］
武藤 江美奈　Emina Muto

1987年　岐阜県生まれ
2011年　名古屋造形大学美術学科　洋画コース卒業
現在　　 名古屋造形大学　大学院2年次在籍
グループ展
2007年　CAN展（名古屋造形大学内　アトリエ）
2008年　なかなかあらごし展（愛知芸術文化センターＢ2階　スペースＸ）
若しくは、展（大阪　IRORIMURA[89]画廊）
99人展（名古屋市民ギャラリー矢田）
2009年　大学版画交流展　交差する版画（名古屋造形大学内Ｄ－1,2,3ギャラリー）
羽夢様と小人たち展（名古屋造形大学内D－2,3ギャラリー）
第33回全国大学版画展（町田市立国際版画美術館）
Joint展（名古屋市民ギャラリー矢田）
2010年 水星展（名古屋市民ギャラリー矢田）
第5回翔け二十歳の記憶展（CBCスタジオギャラリー）
2011年 名古屋造形大学卒展（愛知芸術文化センター8階 愛知県美術館ギャラリー・A室—I室）
君の未知なる宇宙の物語展（こども未来館ココニコ企画展示室）
Invisible 7.5m -誰も見たことのない7.5m-（名古屋造形大学内D－1ギャラリー）
千代田芸術祭2011「3331アンデパンダン」（3331 ArtsChiyoda）
第9回 熊谷守一大賞展（アートピア付知交芸プラザ）
－閃光と衝突－磯部由香子・武藤江美奈 二人展（Gallery Valeur）
2012年　460人展（名古屋市民ギャラリー矢田全室）企画・出品
受賞歴 第9回　熊谷守一大賞展　入選


横山奈美　Nami Yokoyama

1986年　岐阜県生まれ
2010年　愛知県立芸術大学 油画専攻卒業
2010年　愛知県立芸術大学大学院 美術研究科 油画版画領域修了
個展
2011年　「軽快ないたずら、歪んだ風景」　名古屋市民ギャラリー矢田
2012年　「横山奈美個展」　hidari zingaro
グループ展
2009年　「スーパー・ナチュラル・パワー」 　名古屋市民ギャラリー矢田
2010年　「1000hinten」　hinten（愛知）
「SUPER NATURAL POWER」　愛知県立芸術大学　学食２階
「PARTY」　hinten（愛知）
2011年　「わくわくSHIBUYA」　トーキョーワンダーサイト渋谷
「petit GEISAI#15」　東京都立産業貿易センター
「ワンダーシード2012」 トーキョーワンダーサイト渋谷
2012年　「犬飼真弓　横山奈美　ドローイング展」　STANDING PINE-cube (愛知)
「扉を開けたり閉めたり」　TALION GALLERY （東京）
受賞 petit GEISAI#15 審査員　桑久保徹賞

※オープニングパーティ 2/17(日) 17: 00 ～