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二艘木洋行:きみは河合卓|U R 2 Qt
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 1月 09日

二艘木洋行|梨|2012|お絵描き掲示板

2012 年より NTT インターコミュニケーション・センターや兵庫県立美術館でのグループ展など、発表の場 を飛躍的に拡張しつづける二艘木洋行。約一年ぶりの個展となる本展覧会では、アクリルやターポリンなどさ まざまな素材に出力されたお絵描き掲示板シリーズをはじめ、今回新たな取り組みとなるキャンバスにアクリ ル絵具を用いたペインティングや、お絵描き掲示板の制作過程をたどることができる映像作品によって、二艘 木ワールドが全面的に展開される。また二艘木の日々の生活の場であり、作品が生まれるアトリエでもある自 分の部屋を再現したインスタレーションも展示される。会期中に 2 週連続で行われるギャラリートークでは、 これまで二艘木が出展する展覧会をキュレーションした泉太郎氏、黒瀬陽平氏らをはじめ、二艘木と共通の文 化的背景をよく知る佐々木敦氏や畠中実氏ら、二艘木の活動と作家性にいち早く着目してきたゲストを招き、 二艘木の作品をより楽しむためのカルチャーや文脈的意味について語られる。

[作家コメント]
美術とか芸術とかアートとかをみたりやったりしていると、他人と自分の感覚の違いにハッとさせられることが多い。発信者側として自分の体感の何パーセントも見た人が感じ取れないということはよくあります。言葉や他の方法でその相違補完するか、そういうサービスもある。サービスがいいとエンタメ感が強くなり共感パーセンテージはあがるでしょう。
でもやっぱり僕にとっての美術は、自分にとっての美意識という穴ぼこを、たった一人でただ深く掘り続けることなんだと思う。そしてやはり受信者側としても、人がそんな穴ぼこを掘っているさまをずっと眺めていたいし、その穴についてアレこれコメントしたくなるのです。例えばそんな他人の穴ぼこがどうにも理解しがたい穴であっても、ある感覚からみるとどうしようもなくキラめいて見えるものだったりもします。
僕個人の勝手なこだわりや研究みたいなものを、どういう風に括ったり眺めたりもできると思いますが、ただ穴ぼこに向かって「河合卓、、。」などとそういう風にポツリといっていただけたなら、幸いです。

二艘木洋行

[作家プロフィール]
二艘木洋行 Hiroyuki Nisougi
1983年、山口県生まれ。桑沢デザイン研究所、セツモードセミナーで、デザイン、イラストレーション、タブローを学ぶ。2005 年よりお絵描き掲示板を使った作品を展開し、2010 年より自主レーベル『UNKNOWN POP』を始動させる。

主な個展
2013  TALION GALLERY( 東京 )
2012  " 梨でおねがいします! " タコシェ ( 東京 )
2010  " 直線・コピペ・リドゥ・塗りつぶし " CULTIVATE( 東京 )
2008  " りん光する庭 " フォスフォレッセンス ( 東京 )
2006  "UNKNOWN POP\\\" ZINC CAFE( 東京 )
2005  "SUPER NEUTRAL" ZINC CAFE( 東京 )
"PARADIGM SHIFT" appel( 東京 )

主なグループ展
2013  " であ、しゅとぅるむ " 名古屋市民ギャラリー矢田 ( 愛知)
2012  " キュレーターからのメッセージ 2012 現代絵画のいま " 兵庫県立美術館 ( 兵庫)
" オテル・アパラチア " TALION GALLERY ( 東京)
" マゼンダ色の友だち " waitingroom ( 東京)
" 縁側つなわたり・無理強いの計 " 泉太郎キュレーション、TALION GALLERY ( 東京 )
" インターネット アート これから " NTT インターコミュニケーション・センター ( 東京 )
2011  『 (㱠ゃラ>㱼<ナニ =)ノシ』 [ k㷦ærəktɚ ] 展ゲイツインギャラリー宇 ( 千葉 )
" こなごな " ソーンツリーギャラリー ( 東京 )
" 第一回全感覚派美術展 " 清川泰治記念ギャラリー ( 東京 )
" ポップで、キッチュで、フレンチで、キュートで、シュールで、スウィートで " CULTIVATE ( 東京 )
" イコノフォビアー図像の魅惑と恐怖ー " 愛知県美術館ギャラリー G1,G2 室 ( 愛知 )
2010  " カオス*ラウンジ2010" 高橋コレクション ( 東京 )
"CircleX" 路地と人 ( 東京 )
" あんた私に「好き」ってゆったけど私あんたのこと好きじゃないのって言ったら
あんた我慢してさそおゆうのって私好きじゃないの " CULTIVATE( 東京 )
2006  " 林籐洋平の世界 " DAZZLE( 東京 )
" 帰ったときと出ていったときはちがう " にじ画廊 ( 東京 )

オープニングレセプション:1 月 17 日 ( 木 ) 18:00 - 20:00

*ギャラリートーク
日時  1 月 31 日 ( 木 ) 19:00 - 21:00
2 月 7 日 ( 木 ) 19:00 - 21:00
会場  TALION GALLERY
東京都台東区谷中 3-23-9
定員  30人(予約制)
※ご予約方法はギャラリー Web サイトをご覧下さい。
入場料  ¥1,000(1 ドリンク付)
ゲスト  <1 月 31 日>
泉太郎 ( 美術作家 )
黒瀬陽平 ( 美術評論家/美術作家 )、
Taxxaka[ 高橋辰夫 ]( 美術作家/全感覚発行人 )
筒井宏樹 ( 編集者/「であしゅとぅるむ」展企画 )
二艘木洋行 ( 美術作家 )
<2 月 7 日>
コマツ ( デアデビル/我々 )
佐々木敦 ( 評論家 )
畠中実 (NTT インターコミュニケーション・センター [ICC] 主任学芸員 )
二艘木洋行 ( 美術作家 )


全文提供:TALION GALLERY
会期:2013年1月17日(木)~2013年2月9日(土)
時間:11:00 - 19:00 ※1/17 のみ 18:00 - 20:00 の営業となります。
休日:日・月・祝
会場:TALION GALLERY
最終更新 2013年 1月 17日
 

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