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写真家 石川真生ー沖縄を撮る
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 1月 08日

《熱き日々 in オキナワ》1975‐1977年、ゼラチン・シルバー・プリント

2012年の沖縄の本土復帰40年にちなんで、2011年にはさがみはら写真賞を受賞するなど、近年その活躍にますます注目が高まる写真家・石川真生の個展を開催します。
石川は沖縄に生まれ、沖縄の本土復帰(1972年)の前年に起こった返還協定に反対するデモに参加し、火炎瓶に当たった機動隊員が焼死するのを目撃した体験から「沖縄を表現するために写真家になる」と決意。以来、一貫して沖縄を撮り続けています。
本展は、長い封印を経て再び発表されるデビュー作《熱き日々 in オキナワ》(1975‐1977年)と、初公開となる《沖縄芝居》(1989-1992年撮影・2012年プリント)、そして最新作の《森花-夢の世界》(2012年)で構成します。《熱き日々 in オキナワ》は、石川が沖縄の外人バーに勤めながら、米兵と日本人女性の生活を生き生きと捉えた写真群、《沖縄芝居》は、ライフワークで撮り続けている沖縄の芸能を支える人々の肖像写真です。《森花-夢の世界》では、沖縄出身の森花との共同作業によって、彼女が夢にみた世界を石川が引き出し、撮影しています。
これら3つのシリーズは撮影された時代も作品の性質も異なりますが、石川が沖縄の人々に注ぐ熱いまなざしは、写真家への決意から40年を経ても決して変わることがありません。自らの生き方を通して表現し続ける写真家・石川真生の作品世界をご堪能ください。

[作家プロフィール]
石川真生(いしかわ・まお)
1953年沖縄県生まれ、在住。写真家。1974年WORKSHOP写真学校東松照明教室で学ぶ。2011年『FENCES, OKINAWA』でさがみはら写真賞を受賞。
主な展覧会
1977年「金武の女たち」(ミノルタフォトスペース/東京)
1989年「フィリピン」(那覇市民ギャラリー/沖縄)
1999年「日の丸を視る目」(大阪をかわきりに全国各地に巡回)
2004年「ノンセクト・ラディカル 現代の写真Ⅲ」(横浜美術館/神奈川)、
「永続する瞬間―沖縄と韓国、内なる光景」(PS1コンテンポラリーアートセンター/ニューヨーク)
2012年「アジアをつなぐー境界を生きる女たち1984-2012」(福岡アジア美術館/福岡)、
「フェンスにFuck You!!」(アカラギャラリー/沖縄)

主な著書
『熱き日々inキャンプハンセン!!』(比嘉豊光との共著、あーまん企画、1982年)
『港町エレジー』(自費出版、1990年)
『仲田幸子一行物語』(自費出版、1991年)
『沖縄ソウル』(太田出版、2002年)
『LIFE IN PHILLY』(Gallery OUT of PLACE 、ZEN FOTO Gallery、2010年)
『FENCES,OKINAWA』(未来社、2010年)

・入場無料


全文提供:横浜市民ギャラリーあざみ野
会期:2013年2月2日(土)~2013年2月24日(日)
時間:10:00~18:00
休日:会期中無休
会場:横浜市民ギャラリーあざみ野
最終更新 2013年 2月 02日
 

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