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西島直紀:遠近と時間と
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 6月 10日

≪ 湖のほとり ≫ 2008年 | 油彩、キャンバス | 162.1x193.9cm | copyright(c) Naoki NISHIJIMA / Courtesy of Galerie Tokyo Humanité

2年ぶりとなる西島直紀の新作展。西島は楓の葉や、いくつかの層を重ね合わせた抽象的な作品を発表していましたが、近年は一変して、風景を描き始めました。今回の新作に出てくるモチーフもどこか懐かしい、湖畔や山荘、森などの風景です。しかしながら、その風景は色彩を抑えたブルーグレーやセピア色のみで描かれ、さらに画面全体には無数のドットが散りばめられています。そこには見る側の遠近視界を狂わせ、時間を俯瞰させるような客観的な視座をもたらす、不思議な画面が広がっています。安心感のある古き思い出のような何気ない風景でありながら、どこか深層心理に探られる作品群。

西島直紀 略歴
1951 富山生まれ。1974 東京造形大学卒業。
1970年代よりシロタ画廊(東京)、盛岡クリスタル画廊(岩手)、ギャラリーNOW(富山)で個展開催。
1986年からはギャルリー東京ユマニテで作品を発表。

※全文提供: ギャルリー東京ユマニテ

最終更新 2009年 6月 08日
 

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