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神庭祈永歌:One
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 12月 20日

Kieka KANBA/ 神庭祈永歌
fake/2012/acrylic & glass powder on canvas
キャンバスにアクリル、ガラスパウダー
53x45cm

神庭祈永歌個展「One」開 催に向けて

レントゲンヴェルケでは神庭祈永歌(かんばきえか)初個展「One」を開催します。 弊社としては初の人物像作品による個展となります。
神庭は1987年鳥取に生まれ、様々な作風を試してきましたが、最近では、淡い色調で人物像を描く「One」を主に展開しています。
画像では捉えにくいほどの淡いブルーとピンクそして今回初めて現れるイエローは、そのまま神庭独特の色調として、所々に塗り込められた微細な るガラスの粉が放つ淡い光とともに、描かれる人間の存在を曖昧なものにしています。
そこにいるのは誰なのか、見る者はその像のあり様を必死に追いかけているつもりなのですが、いつのまにか、絵の方からじっと見られていること に気づきます。
これまで数回のアートフェアへの出展がありましたが、国内外に問わず、彼女の作品の「瞳」は、見る者を魅了してきました。
「One」のシリーズ新作が並ぶ今回の個展、神庭祈永歌の作品の魅力をぜひご高覧くださいませ。

レントゲンヴェルケ


神庭祈永歌の「瞳」
神庭は「人間の一生と霊魂を描きたい」という。 霊魂という言葉には同じ人の内面とは言え「心」や「思い」といったものより、強い意志が働いているのではないか。 淡い色彩、ガラスビーズ、そうした色と素材、さらに少女像という一見されるナイーブなビジュアルの内側に、 情念的とも思われる「黒さ」を感じるのはその意志の顕現に違いない。
その顕現をもっとも強く感じるのは、少女たちの瞳。作品全体の印象からはむしろ浮き上がる様に丹念に描き込まれたそれは、鑑賞者の内面を覗き 込むかのようである。
絵画と鑑賞者の交感。神庭の作品は魂のレベルにおけるインタラクティブアートなのである。

レントゲンヴェルケ 池内務

[作家プロフィール]
神庭祈永歌

1987 鳥取県生まれ
2009 創形美術学校ビジュアルデザイン科メディア映像専攻 卒業
平成20年度 創形美術学校卒業・修了制作展 創形賞

グループ展
2008 "3WAYS展", UPSTAIRS GALLERY, 東京
2010 "ギャラリー空 三周年企画展", ギャラリー空, 東京
2011 千代田芸術祭「3331アンデパンダン」,アーツ千代田 3331 1Fギャラ リー

アートフェア出展
2011 "アートフェア京都2011", ホテルモントレ京都, 京都
ラディウム-レントゲンヴェルケより出展。

"ART TAIPEI 2011", Taipei World Trade Center (Area A&D), 台北
KOGUROENTGEN (ラディウム-レントゲンヴェルケ) より出展。

"神戸アートマルシェ 2011", 神戸メリケンパークオリエンタルホテル, 神戸
ラディウム-レントゲンヴェルケより出展。

神庭祈永歌

全文提供:レントゲンヴェルケ
会期:2013年1月12日(土)~2013年2月24日(日)
時間:11:00 - 19:00 ※金土日曜日のみ開廊致します。平日はお電話にてご予約下さい。
会場:レントゲンヴェルケ
最終更新 2013年 1月 12日
 

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