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Tadasu TAKAMINE
Events
Published: October 29 2012

 

高嶺は映像やコンピューターによる技術を取り込みながら、鑑賞者に思いもかけない驚きを与えるユーモラスな大型作品で、現在国際的に最も注目されている日本人作家のひとりです。近年はヴェニスビエンナーレへの参加や、舞台演出、イギリスのオペラ公演に舞台美術と衣装で参加するなど活躍の幅を広げています。クール・ジャパンとは、マンガ、アニメや伝統工芸など、海外で評価を受けている日本独自の文化を指す言葉ですが、本展では、高嶺格が自分の視点で日本の歴史や文化を読み解き、高嶺流「クール・ジャパン」を提案します。

高嶺格が水戸近郊で行った滞在制作の様子をブログにてレポートしています。

[作家プロフィール]
高嶺格(たかみね・ただす)

現代美術家、演出家。1968年鹿児島生まれ、滋賀在住。京都市立芸大漆工科、岐阜イアマス卒。鑑賞者と作品との双方向性を志向するインスタレーションやメディアアート的手法、あるいはパフォーマンスによって、非言語的な共感覚を呼び覚ます作品を多く手掛けている。また、アメリカの帝国主義や障碍者の性、在日外国人問題といったテーマに焦点をあてながら、支配/被支配、当事者/非当事者の入り組んだ関係を浮かび上がらせ、鑑賞者自身への問いを多く含む作品は、日本のみならず海外でも高く評価されている。2003年にはヴェニス・ビエンナーレに参加、2011年から2012年にかけては日本国内3つの美術館に個展「とおくてよく見えない」が巡回した。著書に高嶺自身と在日韓国人の恋人との関係、作品の制作舞台となった京都にあるマンガンの鉱山での出来事をとおしてアイデンティティやナショナリズムについて考察した私小説『在日の恋人』(河出書房新社)がある。


全文提供:Contemporary Art Center, Art Tower Mito
会期:2012.12.22~2013.2.17
時間:9:30 - 18:00(Admission - 17:30)
closed on Monday
会場:Contemporary Art Center, Art Tower Mito
Last Updated on December 22 2012
 

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