| EN |

篠山紀信 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2012年 10月 23日

 

芸術か否かという問題の上に、写真はある─ 。

そう断言する篠山は、50年代後半から今日まで常に時代を先駆け話題をさらい、第一線で活躍し続けてきました。今まで美術館での回顧的な展覧会を拒みつづけてきた篠山が満を持して世に問う、国内美術館初の大規模な個展「篠山紀信展写真力 THE PEOPLE by KISHIN」(東京オペラシティ アートギャラリー、2012年10月3日~12月24日)にあわせ、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは「篠山紀信展」を開催致します。

本展では、1969年に撮影された写真を中心に60年代の作品を集めた写真集「THE SIXTIES by KISHIN」(2011年発刊)掲載作品の中から、「カルメン・マキ」「win」「Girls of BASARA」シリーズの当時の貴重なヴィンテージプリント作品を展示致します。1969年は、ベトナム戦争、アポロ11号の月面着陸、東大安田講堂の攻防戦や赤軍派による大菩薩峠事件など、創造と破壊によるカオスの年ともいえる一年でした。これらの作品はこの1969年の一年に集中して撮られており、また「東京写真の60年代」を考える上で重要な作品群といえます。この機会に是非ご高覧下さい。

[作家プロフィール]
篠山紀信 しのやま・きしん

1940年、東京生まれ。59年、日本大学芸術学部写真学科に入学。在学中の61年、広告制作会社「ライトパブリシテイ」写真部に入社。第1回広告写真家協会展でAPA賞(61年)を受賞。63 年に大学を卒業し、広告写真を撮るかたわら、「アサヒカメラ」「カメラ毎日」「話の特集」などにヌードを中心とした作品を発表。68年、フリーに。日本写真批評家協会新人賞(66年)、日本写真協会年度賞(70年)、芸術選奨文部大臣新人賞、講談社出版文化賞( 73 年)を次々に受賞。数多くの雑誌の表紙やグラビアを席巻する一方、『晴れた日』(平凡社)、『家』 (潮出版社)など作品性の高い写真集や海外での展示も。76年には「アサヒカメラ」で中平卓馬と「決闘写真論」を連載するとともに、第1 回木村伊兵衛写真賞の選考委員を務める。その後も山口百恵や宮沢りえ、ジョン・レノンとオノヨーコなど…その時代を代表する人物を撮り続け、「激写」や「シノラマ」など新しい表現方法と新技術で常にその時代を切り撮り続け、話題になった撮影は枚挙にいとまがない。また、最近ではデジタルカメラで撮影した写真と映像の新しい表現< digi+ KISHIN >を展開する等、常に話題性のある作品を発表し、写真表現に新風を送り込んでいる。2010年には、台北市立美術館にて個展『篠山紀信SHINORAMATOKYO』を開催。また、2012年には、熊本現代美術館をはじめ、日本全国の美術館にて個展『THE PEOPLE by KISHIN』が巡回予定。

オープニングレセプション:2012年10月24日(水) 18:00~20:00

全文提供:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery


会期:2012年10月24日(水)~2012年11月12日(月)
時間:11:00 - 20:00
会場:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery

最終更新 2012年 10月 24日
 

関連情報


| EN |