笹尾光彦:花のある風景 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集3 |
公開日: 2012年 10月 18日 |
心と暮らしを彩る絵画たち 花、パリ、ティータイム、アートブック、赤いソファ。 笹尾光彦は、自身の愛するものをキャンバスに描きだします。それは決して特別で高価なものではなく、お気に入りのものを長く持ち続けることや、何度訪れても刺激を受ける場所や、心が安らぐひとときです。それらは時に、一定に流れる時間にリズムをもたらし、モノトーンに映る光景に彩りを添えます。笹尾の油絵を部屋に飾る時も、それと良く似た幸福感を味わう事ができます。寂しげだった壁がぱっと明るくなり、そこに暮らす人の心までも晴れやかにしてくれるのです。 長年広告業界でクリエイティブディレクターとして活躍した経歴を持つ笹尾。それまでの経験で培った優れたデザイン性と色彩感覚で描かれる作品は、シンプルでありながら、決して飽きることのない魅力を持っています。それはきっと、キャンバスの中のモチーフたちに対する愛着が表れ、鮮やかな色彩と心地よい空間のバランスで生き生きと描かれているからなのです。 1998年のBunkamura Galleryでの初個展以来、15回目を迎える今展では、自身の部屋やリビングをテーマにした新シリーズを発表します。また、今春スケッチ旅行で訪れたパリの思い出を詰め込んだ小作品も展開します。部屋に花を飾った時の様に、明るく清々しい、暮らしに溶け込む暖かさに満ちた笹尾光彦の世界をお楽しみください。 [作家プロフィール] 全文提供:Bunkamuraギャラリー 会期:2012年11月16日(金)~2012年11月28日(水) 時間:10:00~19:30 会場:Bunkamuraギャラリー |
最終更新 2012年 11月 16日 |