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初沢亜利:Modernism 2011-2012 東北-東京-北朝鮮
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 10月 15日

 

このたび東京画廊+BTAPでは、初沢亜利 写真展『Modernism 2011-2012 東北-東京-北朝鮮』を開催します。

初沢亜利は、1973 年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科を卒業後、アスベスト館で開催されていた写真ワークショップ・コルプス第13期を受講。イイノ広尾スタジオを経てフリーカメラマンとして東京で活動を開始します。ファッションやグラビア等の撮影を手がける傍ら、世界各地の紛争地帯、被災地、発展途上国に赴き、そこにある人々の日常風景を撮影し、写真集出版を中心に精力的に作品を発表しています。

初沢の旅は、2003年のバグダードから始まります。  イラク戦争直前のバグダード。カメラを携えた初沢が見つめた光景は、報道の最前線にあるような緊迫感に満ちたドキュメンタリーとしてのそれとは一線を画し、あくまでそこに生きる人々の真摯なまでの日常です。ビリヤードに興じる労働者たち、ペプシを手に愛の言葉を語り合う恋人たち――戦場に赴くカメラマンの被写体というと、誰もが思い描くであろうその危険や緊張とは相反する姿です。バグダードの人々の日常は、不自由ながらも生き生きと親しみ深く、どこか「健全な自由を余すところなく享受しているようにも見えた」と初沢は振り返ります。

初沢の旅はその後、あらゆる偶然に導かれ、バグダード再訪、北朝鮮、そして東日本大震災後の東北へと向かいます――

「初沢亜利は、北朝鮮に4度わたっている。そのうちの2度は平壌を訪れ、2度は地方を回っている。東日本へは震災直後から現在まで、毎月通っている。東京は彼がカメラマンとしてのキャリアをスタートしたベースタウンである。  今回の写真展は、その3つの場所を撮った写真が展示される。  写真には必ず被写体がいる。被写体は場所と時間のなかに存在する。それは私たちが存在する日常である。どこにも日常はあるが、それぞれ日常が異なりその差が非日常の断層を生じさせ、自分の日常を発見する。初沢は、それぞれの日常に足を運び、生まれ育った日常を抽出する。これは写真という表現手段に最も適していると言ってよい。  バグダードを撮影したことから始まったかもしれない。  私たちの日常は約200年前に始まったモダンの延長線上にある。しかし、モダニズムは今どのようになってしまったか、それを彼は北朝鮮・東日本・東京の3つの場所の今を私たちに提示して問いかける。この手法とコンセプトが初沢の表現である」
(山本豊津/東京画廊+BTAPディレクター)

本展では、報道写真とは異なるカテゴリで自らの地平を開拓し続ける初沢の最新作を大四つ切サイズ程にプリントし、約80点の写真でギャラリーの壁を埋め尽くします。  この機会に、ぜひご高覧賜われますようお願い申し上げます。

[作家プロフィール]
初沢亜利(はつざわ・あり)

1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒業。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経てフリーランスとして活動。世界各地の紛争地帯、被災地、発展途上国に赴き、そこにある人々の日常風景を撮影し、写真集出版を中心に精力的に作品を発表している。

主な個展
・「Tokyo Poésie」新宿ニコンサロン(2000)
・「humanité」AKI-EX GALLERY (2001)
・「Baghdad」AKI-EX GALLERY (2003)
・「東京午前5時、200人のポートレート」ARIKA ART SITE (2007)
・「True Feelings」ARTE GIAPPONE MIRANO (2012)

写真集 
・「Baghdad2003」碧天舎(2003)
・「True Feelings 爪痕の真情」三栄書房(2012)
・「隣人」徳間書店 (2012年11月出版予定)

●トークイベント
2012年10月19日(金)18:00-19:00
浅葉克己氏 (アートディレクター) × 初沢亜利

●レセプション
2012年10月19日(金)19:00-20:00
東京画廊+BTAPにて


全文提供:東京画廊+BTAP|東京
会期:2012年10月4日(木)~2013年10月30日(火)
時間:(火—金)11:00-19:00 (土)11:00-17:00
休日:日・月・祝
会場:東京画廊+BTAP|東京
最終更新 2012年 10月 04日
 

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