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TAKE OUT ART! - アートを”お持ち帰り”する小作品展 -
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2012年 9月 18日

 

この企画展は、カフェでコーヒーを「TAKE OUT(お持ち帰り)」するように、アートもその場で選び、購入し、持ち帰るという主旨のもと開催される小作品展です。 出展される作品の価格帯は5000円~50000円、作品サイズも持ち帰りやすい、また、自宅で飾りやすい大きさを考慮し、最大サイズでもS10号(53cm×53cm)までの作品が展示、販売されます。 カフェを併設する当ギャラリーにおいて「TAKE OUT」というネーミング、概念は受け入れられやすく、より気軽に、アート作品を購入するという意識を持ってご鑑賞いただけるのではないでしょうか。 アートやギャラリーは「難しい」「入りにくい」といった声が多く聞かれますが、本展を通じて、普段のショッピングと同じような感覚でアートを捉え、アート作品購入への第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

[作家プロフィール]
出展作家 + STATEMENT


aco|アコ

1987 年 京都生まれ
2005 年 インターナショナルアカデミーえほん教室修了
2006 年 銅駝美術工芸高等学校テキスタイルアート科卒業
2008 年 大阪総合デザイン専門学校インテリアデザイン学科卒業
2011 年~水彩画教室講師
2012 年~バンタンデザイン研究所大阪校講師
■ARTIST STATEMENT■
今回の企画展「TAKE OUT ART !」では「シャンデリアの切り絵」を出品いたします。
照明器具が室内装飾としても重視されるようになり、吊り照明が発達し生まれたシャンデリア。
実用的な物から生まれた芸術品だと思います。シャンデリアを見ているとアートは身近な物から生まれ、私達の生活に密にあると改めて感じます。
色んな形、色、大きさのシャンデリアを切り絵独特のラインで表現しました。作品を見て、また手にとって頂く事で身近なアートを感じて頂ければ
幸いです。



いちかわともこ|Tomoko Ichikawa

1978 年 大阪生まれ
2000 年 私立京都精華大学デザイン学部マンガ専攻卒業
2000 ~ 2008 年 ゲーム会社にてデザイン業務
2001 年~ 京都を中心に個展開催
2009 年 退職、本格的に作家活動開始
■ ARTIST STATEMENT ■
人や自然に置き換えて目に見える形にしています。また作品の中の色彩は、心の中にある光と影を、暗い色、明るい色という区分でなく、色と色が
関わり合う響きで表現する事によって表面的な事だけでなく、その先にあるものを描く事を目的としています。



上田トモ|Tomo Ueda

1982 年生まれ 滋賀県大津市出身
2005 年 京都嵯峨美術短期大学部美術学科・専攻科・研究生修了。
京都・東京・アメリカ等で展示。
■ARTIST STATEMENT■
主に墨によるドローイングや “墨流し ( マーブリング )” という技法で制作しています。墨流しは見様見真似の自己流ですが、一瞬一瞬の感情、唯一無二の模様にゆらゆら揺れながら、一枚一枚の出会いに日々感謝しています。作品をご覧になって、何か心にリンクするものがあれば嬉しいです。



emiwo|エミヲ

1991 年 兵庫県出身 滋賀在住
2010 年 京都精華大学 デザイン学部 ビジュアルデザイン学科 イラストレーション専攻入学
■ARTIST STATEMENT■
絵をかくのがすきです。色をつかうのがすきです。
わたしがいままで生きてきたこのせかいは、どろどろした、きたない一面もあるけど、そうじゃない、きらきらした、うきうきした一面もある。
せかいはひとつじゃない。ひとつのことばでは表せないものを、かんじるまま、うでの赴くままに表現したい。



オガサワラミチ|Michi Ogasawara

愛媛生まれ 京都在住
京都精華大学ビジュアルコミュニケーションデザインコース卒業
■ ARTIST STATEMENT ■
自分と向き合いながら。今しか描けないものを、描く。私はいつも、完成形のわからないまま、本能のままに描いている。 そのときの感情を線に
ゆだねている。もやもやした気持ちや、強い思い、弱いこころ、前向きな感情・・・ そして、私を渦巻く よくわからないなにか と、戦いながら。
私は作品を作るとき、下描きは、しない。 何度も修正して、きれいに描けた作為的な線は、 うそになってしまうから。 取り繕いたくない。 勢いがなく
なってしまって、線が死んでしまうから。 そのときの、わたしの無意識が伝えたいことを、大切にしている。描くのは、とても気持ちがよくて、でも、
精神力を、すごく使う。 とても疲れるけれど、やめることはできない。私にとって、描く行為は、本当の私を素直に表現できる、唯一の方法だから。



GABGAB|ガブガブ

1987 年生まれ 広島県出身 京都在住
■ARTIST STATEMENT■
私の絵の基盤になっているのは童話の世界観です。暖かくどこまでもつづく青い海と、色とりどりの珊瑚の中を泳ぐ人魚や美しく長い髪の一本一本の流れにとても魅力を感じます。幼少の頃から繰り返し枕元で聴かされたお話が憧れになり、今日の作品に強く影響されています。
成長する過程でいつの間にか忘れてしまった心くすぐる気持ちをふと思い出したり、新たな憧れを発見するきっかけになれば大変嬉しく思います。



くまたにたかし|Takashi Kumatani

1975 年 三重県生まれ
2002 年 東京藝術大学 デザイン科 卒業
画家・専門学校非常勤講師
■ARTIST STATEMENT■
風に揺れる草花が たおやかに見えたり、あの日見た動物の眼差しが慈悲深く感じたり。
生きとし生ける物の表情を追い、人間としての自身の喜びや悲しみといった感情を重ねながら世界を描き続けています。
生ける彼等を見つめ描き続ける事で本当の喜び、哀しみ、怒り、 がどんなものなのか分かる人間になりたい。



佐藤真美|Mami Sato

1989 年  山口県出身
2012 年  京都造形芸術大学美術工芸学科洋画コース卒業
鳴門教育大学大学院教科領域教育芸術系在籍
■ARTIST STATEMENT■
私は生まれた瞬間から、「佐藤真美」に型取られてしまいました。私は今も本当は、佐藤真美でも何でもない、ただの肌色の生きものです。
現代を、さまざまな型無くして生きることは到底不可能だと思います。しかし、生きているとそのような状態がふと、とてつもなくアンバランスで奇妙に感じる瞬間があります。世界は一瞬たりとも固まることなく形を変え続けているのに。私がとらえる世界の姿は、煙のようなものです。目で見た姿形や、耳で聞いた言葉だけで読み取れる程度の情報は、 とても頼りなく感じます。私が絵を描くモチーフとする彼らは、本当は計り知れないほど深く複雑で、それらすべてを外からは知る由もなく、私が頭で理解しきれることはきっと一生無いのだろうと思います。人間の活動のプラスの繰り返しにより、世界は自分がなまものであることも忘れてしまいかけそうなほど整理され、凝固して いて、度々壁や天井に頭をぶつけている感覚を覚えます。そのループに大きくプラス以外の働きを与えたいと考えています。それは自然界の活動のようなものなのでは、と感じています。私はよく、モチーフと向き合った時、「脱色するように全容を一度溶かしてみたい」というイメージを持ちながら作品を制作します。私の絵と、私の絵を見た人の身体が混じり合い、その人の全容を溶かすように作用すると嬉しいです。



竹内千尋|Chihiro Takeuchi

1989 年 東京生まれ京都育ち
2012 年 京都造形芸術大学洋画コース卒業
2012 年 同大学院在籍
■ ARTIST STATEMENT ■
私は踊る事が好きで、幼い頃から体操、新体操、ジャズダンスやバレエを習っていました。一番長く続けた新体操は 10 年間です。しかし今はまったく
していません。それは、踊るために必要なリズム感や身体の柔軟性、時に協調性が無かったからです。ただ、今の私にはキャンバスというステージが
あります。私は真っ白のキャンバス上でモチーフとする木々や動物をきっかけに、絵筆を操りダンスを踊ります。鑑賞者にその痕跡を感じてもらいたいです。



中島佳那子|Kanako Nakashima

1991 年 福岡県出身
2009 年 京都造形芸術大学 情報デザイン学科入学
■ARTIST STATEMENT■
日々、生きている中で感じる「なんとなく」の感覚や空気感を切り取る絵、空気や水の様に、人の中にすっと入り、流れて行く様なものを目指しています。
***
秋の気配が次第に濃くなってまいりました。色付いては消えて行く風景、緩やかに伸びて行く夜、温かな珈琲の香り、秋の訪れを感じます。
「秋の心」と書いて「愁い ( うれい )」という文字がある様に、秋は物思いにふけるのに最適な季節なのでしょう。そんな秋に馳せる想いを詰めました。
カフェで珈琲を味わう様に、詰め込んだ「小さな秋」を楽しんで頂ければ幸いです。



中比良真子|Masako Nakahira

2004 年 京都精華大学大学院芸術研究科造形専攻修了
■ARTIST STATEMENT■
そこにあったもの、過ぎ去った時間。うつろいやすいものを永遠に心の中にとどめておくことは、不可能なことのようにも思えます。
今までわたし達が見てきたものの中で、ただ目の前を通り過ぎて行った景色は一体どれだけたくさんあったことでしょう。
たとえ同じ場所・同じ季節に足を運んだとしても、全く同じ景色にはもう出会えません。ふとした瞬間に気付く、この世界の美しさと儚さ。
だからこそいとおしく、時には振り回されたり勇気づけられたりするのではないでしょうか。たとえすべてがどんどん変わって行ってしまったとしても、色褪せない景色が記憶の中にあたたかく存在し続ければ…と思います。そして一枚の絵が、そこへたどり着く地図のようなものになれたらと。



Natsuki Kohatada|コハタダナツキ

1983 年 三重県出身
和柄、民族的な模様をモチーフに平面に限らずファブリックや立体物等、様々なフィールドに作品を展開。 年に数回、イベントでのライブペイント、
ボディペイント等のパフォーマンスを行う。
■ ARTIST STATEMENT ■
30 歳になる節目の年、様々な転機で価値観の変化を感じる 2012 年。手の想うがままに描いていた自分と新たに向き合い個々の線に問いかけながら
新しい面を刻んでいく。鋭く繊細に更に尖っていきますが、無機質だった弧に刻まれた想いを感じてください。



本田このみ|Konomi Honda

1987 年 兵庫県に生まれる。
2006 年 京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コースに入学。
2010 年 京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コースを卒業。
2010 年 京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コースに研究生として在籍。
2011 年 京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース研究生終了。
■ARTIST STATEMENT■
私は京都で木版画を制作しています。
「時代」というテーマをいつも意識しながら制作を続けてきました。
伝統的な技法である木版画だからこそ、今の風景や出来事などを切り取り表現していく事で、昔からある物と今現在の物とが合わさって生まれる変な
違和感にとても魅力を感じています。今回は「結晶」をモチーフにしました。それは冬の白い息であったり、夏の冷たい氷であったり…。
木版画ならではの色の重なりや、雰囲気を楽しんで頂けたら幸いです。


yucachin’|ユカチン

1983 年 大阪府生まれ。イラストレーター。
物心ついたころから絵を描き始め、デザイン事務所勤務を経て、2006 年よりフリーランスに。
レトロセクシーな画風を得意とし、女性向け雑誌、TV 番組、テキスタイル、プロダクトなどのイラストを手がける。
■ARTIST STATEMENT■
幼い頃、ガーリーな着せ替え人形や、魔法少女の物語に魅了されて、寝ても覚めても、お姫様や動物を描く日々を過ごしました。
どのヒロインたちも、自分自身を楽しみ、キラキラと輝いていて、いつも、たくさんのドキドキを与えてくれました。
大人になり、今度は自分が女の子たちに与えたいと思い、創作活動を開始。
もっともっとドキドキを。もっともっとカワイイ気持ちを。
時代に敏感に、ファッショナブルな色っぽさと、ほんの少しの懐かしさを併せ持った、レトロセクシーな世界を展開していきます。



渡邊春菜|Haruna Watanabe

1986 年 岐阜県生まれ
2008 年 名古屋芸術大学 デザイン科メディアコース卒業
現在フリーランスグラフィッククリエイターとして、デザイン、演出、ディレクション並び全国での展示やイベント参加など幅広く活動中。
■ ARTIST STATEMENT ■
女性の知っている女性を描きたい。「女の子は強いのだ」が一貫した制作のテーマであり淡くても消えない、脆くても崩れない女性を描いく。
まるで私の日記のように、少しだけ背伸びや脱皮を繰り返し、痛すぎず、逃げすぎない作品作りを目指す。


全文提供:cafe dining near ∽ gallery near
会期:2012年9月28日(金)~2012年10月10日(水)
時間:12:00 - 22:00(最終日 - 17:00)
休日:木
会場:cafe dining near ∽ gallery near
最終更新 2012年 9月 28日
 

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