| EN |

Nerhol:Portraits
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2012年 9月 11日

《Misunderstanding Focus》| 2012 ©Nerhol

アイディアを「練る人」田中義久と、アイディアを「彫る人」飯田竜太によるアート・ユニット、Nerhol。何十、何百枚もの紙に緻密なカッティング(彫り)を施し、独特の彫刻作品を生み出す飯田と、観る人に強烈なビジュアル・インパクトを与える田中のふたりが生み出す紙の立体作品は、発表する度に各方面で大きな注目を集めています。

『Portraits』と題した本展では、今年5月に恵比寿limArt Galleryで発表した《Misunderstanding Focus》シリーズの一部と、新作《Coexistence》を発表いたします。前作は、3分間にわたって連続撮影した200枚に及ぶポートレート写真を元に、撮影間における人物の微妙なズレや動きで生じた歪みに応じてカッティングを重ねた作品。被写体の無意識の動きから発生した人物の「個性」を立体的に抽出することで、写真であり彫刻でもある、ジャンルを超えた新たなポートレート作品が生み出されました。一方、新作《Coexistence》はそのポートレートの概念から発展した、1メートルに及ぶNerhol最大の立体作品。鏡に似た鏡面紙を使用することで、作品に写し出される景色が彫り込まれた紙の断面で歪み、ねじれた形となって生じる新たな「肖像」が現出します。

また、先日刊行され、完売になっていた作品集「Misunderstanding Focus」が表紙のデザインを一新、さらに星野太氏のTEXTも日・英で追加し、200部限定で販売されます。

全文提供:SLANT


会期:2012年9月15日(土)~2012年10月8日(月)
時間:11:00 ~ 19:00
休日:月
会場:SLANT

最終更新 2012年 9月 15日
 

関連情報


| EN |