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明界要介:アプローチ:approach
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 7月 20日

《rayout drawing on space》
2012
マスキングテープ
可変

今回の展示では、近作で注目している「仮設的に空間に働きかけること」を中心に展示を行いたいと思います。 このことは、いわゆるインスタレーションを指したものではありますが、私の考えるそれは、必要以上の装飾性・表現性を排し、あるいは必要と思える装飾性・表現性を残しながら、然るべきカタチ・配置・構成を探る行為であり、その考察と結果でもあります。 また、空間の持つ場所性や時間変化に対して即興的に対応(影響・関係)し、作品の素材・ボリューム、内容やタイミングをコントロール(選択)することで、必要なことを必要なだけ必要なタイミングで表現できるのではないかと考え、そのカタチに「変化の可能性」を持たせることで、そこに思考や想像を膨らませる余地を持たせることができるのではないかと考えます。

[作家コメント]
物事の関係性に興味があり、それら一連が構成する空間・状況・環境を「間」と捉えます。 その要素は有形・無形と様々ですがいずれも小さなベクトルであり、その変化は他の物事に影響を与えながら連鎖し、無数の小さなベクトルが大きな波となって、ひとつの球のようになるイメージを持ちます。 そして、その影響・連鎖の断面から一編の結果(カタチ)を見いだします。 制作に用いるものはそれまでの私の選択の結果、必然的に出会いを得たものであり、そのひとつひとつを解釈し、「間」として再構成をおこなうことで、展示・発表・鑑賞の過程に新たな関係を築くものとして提示します。 表現を自己から発する固定化したものとして定着させるのではなく、人・選択・意志・思考・場所・空間・時間など様々な物事と関係しながら制作を行なうことで、全貌の見えない「球」について、ある切り口をもって理解し、考察を行います。

[作家プロフィール]
明界 要介 MYOUKAI Yousuke

1982年 大阪府生まれ
2005年 成安造形大学 デザイン科住環境デザインクラス卒業
2006年 成安造形大学 造形美術科構想表現クラス研究生終了
主な展覧会

個展

2012年 「収納の部屋」  room A. / 大阪
2011年 「基準の考察II」 room A. / 大阪
2010年 「基準の考察」 room A. / 大阪
2009年 「明界要介 作品展」 room A. / 大阪
「明界要介 展」 room A. / 大阪


グループ展

2012年 「Emotion Release :reprise エモーション・リリース:リプリーズ」 ギャラリーアートサイト / 滋賀
〔FUKUSHIMA ART プロジェクト〕x〔福島 ∞ 京都〕展 元・立誠小学校 / 京都
「Alive And」 room A. / 大阪
「外の部屋 池田慎×明界要介」 2kwgallery / 大阪
2011年 「第6回 湖族の郷アートプロジェクト」 大津市堅田周辺 / 滋賀
「pilot plant -昭和は遠くなりにけり-」CAS、room A. / 大阪
2010年 「第5回 湖族の郷アートプロジェクト」 大津市堅田周辺 / 滋賀
「IWAKI ART トリエンナーレ」 いわき市 / 福島県
「pp.22-23 」 room A. / 大阪
「10ページから15ページへとぶ」 room A. / 大阪
2009年 「エモーション・リリース」 ギャラリーアートサイト / 滋賀
「第4回 湖族の郷アートプロジェクト」 大津市堅田周辺 / 滋賀
「町屋全開!-現代アートのコロンブスたち展」 ボーダレス・アートミュージアム NO-MA / 滋賀
「room A. OPENING EXHIBITION」 room A. / 大阪
2007年 「100mArts -通り抜け-」 中津商店街 /大阪
2006年 「第1回 湖族の郷アートプロジェクト」 大津市堅田周辺 / 滋賀
2005年 「semba art walk ビルの隙間で逢いたい」 船場センタービル周辺 / 大阪


全文提供:Gallery PARC
会期:2012年7月17日(火)~2012年7月29日(日)
時間:11:00~19:00 *最終日18:00まで
休日:月
会場:Gallery PARC
最終更新 2012年 7月 17日
 

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