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川元陽子:for the present
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 4月 23日

copyright(c) Yoko KAWAMOTO

川元にとって国内のコマーシャルギャラリーでは初の個展となる本展は、川元が過去3年間に渡って描き続けてきたオイルペインティング、約20点からなる予定です。 川元は、90年代後半より独学で絵を描き始め、99年に「イラストレーション」誌のザチョイス大賞を受賞。以後、1999年に個展[Oridinary Day](Rocket ,Tokyo)、2007年に個展[Drifter](ATM gallery , NY)と、地道に発表を続けて参りました。自らが着目する日常的な世界の様子を、時間をかけて1枚1枚丹念に仕上げて行く川元の作品は、不思議と観るものに新鮮な驚きをもって迎えられています。あるいは、アートの論理や技術に寄らないその素朴な眼差しが、多くの人々の共感を呼ぶのかもしれません。 今回の展覧会では、日本の郊外ではどこででも見られるような風景を、独自の視点で切り取り、描いたシリーズを発表いたします。スクラップ、工業資材、山奥に捨てられた車、誰もいない工場や港といったこれらのモチーフを、川元は「見過ごされた風景」と呼んでいますが、あるいは川元の絵画は、スクラップ&ビルドを繰り返し、文明都市の最新像を体現している日本の“別の顔”を象徴しているのかもしれません。 川元は今回の個展に寄せて、下記のように語っています。

「誰かが勝手に捨てたモノ。無意識に置いたり、並べたモノ。人に見られる事を全く考えていないモノを、じっと見つめる事がなぜだか、私には面白いのです。」

※全文提供: NANZUKA UNDERGROUND

最終更新 2009年 5月 16日
 

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