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妻木良三:境景
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 4月 25日

© Ryozo TSUMAKI | Courtesy of Roentgenwerke AG |≪境現の襞 IX≫2009年 | 素材:鉛筆、紙 | サイズ:直径 43.5cm

妻木良三(1974生)は、2001年武蔵野美術大学大学院修了後、浄土真宗の僧侶としての活動を営みながら、精力的な作家活動をしているアーティストです。 2007年に目黒区美術館で開催された、鉛筆画作品を集めたグループ展『線の迷宮2』において圧倒的な存在感を発揮し、昨年は母校・武蔵野美術大学構内のギャラリーでの個展を成功させるなど、今後の活躍が多いに期待されるアーティストの一人です。 今回の個展では、そのタイトルを「境景(きょうけい)」と題し、鉛筆で描かれた円形の絵画を中心に計9点にて、妻木の世界観を展開いたします。

「境景」について
世界を膜のこちらから覗き、また眺めている自分がいます。
画面を円形にすることで、膜を介したこちら側と向こう側の境界、その窓としての境界を捉えようとしました。
今回の展示は、二つの世界が衝突する空間に現れ変形し波打つ「襞としての境界」、そしてそれを眺める自分との間にある「窓としての境界」という二つの境界を同時に捉えようとするものです。
妻木良三

※全文提供: レントゲンヴェルケ

最終更新 2009年 6月 05日
 

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