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上村亮太とENK DE KRAMER 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2012年 1月 23日

Copyright © Lyota Uemura/O Gallery eyes.

Copyright © Enk De Kramer/O Gallery eyes.

上村はこれまで数多くの絵画作品に加え、版画や陶芸、日々欠かす事なく描かれるドゥローイング等、精力的に作品を制作してきました。このたび出品される作品は、電車の窓からみえるものといった日常的な光景を対象としながらも、そこからは想像し難い独特な様相が画面に描かれ、特定し難い風景やその中を彷徨う動物、うつろな表情を浮かべ列を成す人物等といったモティーフが混在しながら、様々な生命の営みを軽妙な色彩と筆致で小気味よく描いています。

ベルギー出身のENK DE KRAMER(エンク デ クラマー)は、カーボランダムやドライポイントといった版画による手法に加え、コラージュされた図版の上からドゥローイングを施す等、画面上で複数の技法とイメージが重ねられ、赤や黒といったモノトーンな色彩と共に深みを呈する空間を描いてきました。建物や檻、植物等を連想させるような像を差し込みながら、絡みつくように描かれた線と、カーボランダムという技法によって作品の表面に起状する細かな凹凸が相まって、画面上で納まりきれない気配と緊張感を浮上させます。

本展は、おふたりが昨年制作された近作を交えて発表致します。

[作家プロフィール]
上村亮太(Lyota Uemura)
1959年、兵庫県生まれ。1987年、武蔵野美術大学油画科を卒業。 1987年、第二わかば荘(東京)にて初個展を開催。以降、秋山画廊(東京)、ルナミ画廊(東京)、ギャラリーポルティコ(神戸)、シティギャラリー(兵庫/大阪)、信濃橋画廊(大阪)、ギャラリーココ(京都)、 Oギャラリーeyes(大阪)、ギャラリー島田(兵庫)、ギャラリーモーニング(京都)等で個展を開催。1997年にVOCA展(上野の森美術館・東京)に出品。以降、1999年、現代日本絵画の展望(東京ステーションギャラリー・東京)。2000年、震災と美術(兵庫県立近代美術館・神戸)。 2004年、六本木クロッシングス-日本美術の新しい展望2004(森美術館・東京)。その他、CAPHOUSE(兵庫)での企画展やグループ展等、多数出品。

エンク デ クラマー(Enk De Kramer)
1946年、ベルギー生まれ。ベルギーとユーゴスラビアの大学でアートを学び、1969年よりベルギーにて個展を開催。その後、ドイツ、フランス、イタリア、日本等、国内外の展覧会に出品。当画廊では2000年より定期的に個展を開催し、2004年には名古屋芸術大学の招聘により、特別客員教授としてベルギーより来日、同大学にて公開制作と個展を開催。現在はベルギー/ゲントに滞在。画面から滲み出るような色彩と絡みつくような線を銅版画やドローイングといった技法で表現し、植物図鑑から抜き取られたようなイメージをコラージュする等、多様な造形性が混在する作品を制作。昨年、名古屋市民ギャラリー矢田(愛知)で開催されたファンデナゴヤ美術展2011「黒へ/黒から」展や、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで開催された「日本・ベルギー版画国際交流展」に出品。

全文提供:Oギャラリーeyes


会期:2012年1月30日(月)~2012年2月11日(土)
時間:11:00-19:00 (土曜日-17:00)
休日:日曜日
会場:Oギャラリーeyes

最終更新 2012年 1月 30日
 

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