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阿部大介・鷹野健・山田純嗣:0verflow
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Published: December 13 2011
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鷹野健 《after the fever》
90×128cm 石膏、インク、アクリル
画像提供: 画廊翠巒

阿部大介、山田純嗣の二人を核に毎年もう一作家を加え開催してきましたG展も4回目になりました。本展も昨年と同様愛知県立芸術大学大学院の後輩である鷹野健を加え、近年のテーマ「overflow」を開催致します。

鷹野健は、これまでモノタイプとによる独自の手法でまるで水分を含んでいるかのような有機的で鮮やかな色彩と質感を実現してきましたが、今回は石膏を画面上に定着させインク、アクリルといった素材を巧みにコントロールしながら、より物質的で情緒的な魅力ある作品を発表します。

阿部大介は、近年木や布のほかにタイヤや靴、ビニール手袋といった素材の表面を、触覚的で生々しい形に転化させ、物質やイメージが持つ意味、性質を、行為、工程媒体を経て揺らいだ状態で表出させる作品をつくり転移されたことによって浮かびあがる不思議なリアリティが生み出してきましたが、本展では、版画といういたって古典的な表現によって、造形の本質に迫っていこうとしていまます。

山田純嗣は、これまでと同様に自ら制作した立体を写真撮影し印画紙に焼き付け、そこにさらに銅版画の手法で手を加え、写真or絵画、立体or平面、といった素材や手法のはっきりとしない混沌の中から、作品を前にしたときに感じる、純粋な深層感覚を立ち上がらせる作品をつくっています。テーマやパールパウダーをより積極的に彩色に使用することでより戯曲的で、ドラマチックな作品へと進化しています。

この3人に共通することは、油絵とか水彩画とか版画といった単純な単一技法で語れないこと。現時点である現代のありとあらゆる技法を取り入れながら、独自の作品を確立していく新しい表現作品を見ることが出来る。そして、ある現実的なもの拠点にしながらもそこから溢れ出したところに浮遊しているかのような感覚を持っています。

阿部大介
1977 京都生まれ/’02 京都精華大学芸術学部造形学科版画卒業/’04 愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了/’05「Independent イメージと形式 2005」(愛知県美術館ギャラリー)’07 Double Reality(愛知県美術館ギャラリー)/EXTRANUMBER 0807(AIN SOPH DISPATCH・愛知)/’08 overflow(画廊翠巒/群馬)/‘09 Works and Days(GALLERY ALPHA/愛知)、image print project show(ギャラリー早蕨/愛知)/落石計画 第2期/Scattered Seeds 残響(旧落石無線送信局跡/北海道)/’10 あいちアートの森 -アートが開くあいちの未来-(東陽倉庫テナントビル/愛知)/アイチ・ジーン -some floating affairs-(愛知県立芸術大学芸術資料館/愛知)
[個展]
AIN SOPH DISPATCH・愛知INAXギャラリー・東京 
[Public Collection]
愛知県立芸術大学芸術資料館・町田市国際版画美術館・Silpakorn University(バンコク)/CONNECT Impression on paper(Silpakorn University Art Centre バンコク)

鷹野 健
1980 神奈川県生まれ/’03 多摩美術大学美術学部版画専攻卒業/ The International Festival of Graphic Arts (Cluj-Napoca/ルーマニア)/川崎市美術展[最優秀賞](アートガーデンかわさき/神奈川)/第28回全国大学版画展 [買上げ賞]同‘04(町田市立国際版画美術館・東京)/’04日本の木版画100年展・アンデパンダン展 (名古屋市美術館/愛知)/’05 愛知県立芸術大学大学院油画専攻修了/大学版画学会海外交流展(Wimbledon University gallery/ウィンブルドン・イギリス/’06愛知県立芸術大学油画専攻・非常勤講師/愛知県立芸術大学卒業・修了制作展(愛知 県芸術文化センター/愛知)/’07多摩美術大学版画専攻助手/ART AND CULTURAL EXCHANGE Silpakorn Univ. Tama Art Univ. (多摩美術大学美術館・東京)/’08 GEISAI #11(東京ビックサイト・東京)同‘09/落石計画 第2期/残響(旧落石無線局跡・北海道)/’10 日本当代版画邀請展「現代日本版画展 - 20世紀から21世紀まで -」(浙江美術館・中国)
[Public Collection]
川崎市民ミュージアム・町田市立国際版画美術館・Silpakorn University

山田純嗣
1974 長野県飯田市生まれ/‘97 愛知県立芸術大学美術学部油画専攻卒業/’98現代日本美術展(東京都美術館・京都市美術館)同‘99・’00)/全国大学版画展買上賞/‘99 同大大学院美術研究科油画専攻修了/熊谷守一大賞展優秀賞/’00 日本版画協会展奨励賞/‘01 神奈川国際版画トリエンナーレ2001神奈川芸術文化財団賞 /’04個展(はるひ美術館)/‘06 VOCA2006 現代美術の展望―新しい平面の作家達(上野の森美術館)/’07 アートフェア東京2007(東京国際フォーラム)同’08/‘08現代の造形 Life Art(東広島市立美術館)/’09 絵画をめぐって-The Pure Land-(中京大学C・スクエア)/‘10 あいちアートの森 -アートが開くあいちの未来-(ナゴヤインドアテニスクラブ・愛知)/第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展(損保ジャパン東郷青児美術館・東京)Nature Calls(Shore Institute of Contemporary Art/ニュージャージー、アメリカ)
[受賞]
’10 平成21年度愛知県芸術文化選奨文化新人賞
[Public Collection]
町田市立国際版画美術館・神奈川芸術文化財団・はるひ美術館・国立台湾美術館他

全文提供: 画廊翠巒


会期: 2011年12月10日(土)-12月18日(日)
時間: 10:30-19:00 *火曜旧廊
会場: 画廊翠巒

Last Updated on December 10 2011
 

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