チャンネル2:イチハラヒロコ・大西伸明 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 10月 26日 |
今日の芸術表現はこれまで以上に自由に、大胆に、多様になってきています。昨年度からはじまった注目作家紹介プログラム“チャンネル”はこうした「私たちの時代」の魅力あふれる表現を紹介することを目的としています。 第2回目となる今回は、神戸ビエンナーレと連携して2人の作家をご紹介します。 イチハラヒロコ(1963- )は、言葉だけを使ったユーモアあふれる作品を生み出す作家です。シンプルで真理をついた力強い言葉。思っていても言えない、恥かしいけれど本当の気持ち。ゴシック体の文字だけで表現される作品は一度見たら忘れることはできません。そのユーモアあふれる作品は、これまでとは異なる視点から美術の楽しさを教えてくれるでしょう。 大西伸明(1972- )は、私たちの身の回りにある物を型どりして作品を生み出す作家です。その作品は、本物と見まちがえるほど精巧なものですが、単純に「本物そっくり」というのとは異なる魅力をたたえています。例えば不慮の事故で壊れてしまった石膏像が、まったく同じように並んでいる、というように、ふたつあるはずのないものがふたつある不思議。さめない夢をみているような、ミステリアスな魅力に満ちた展覧会です。 本展は、神戸ビエンナーレ2011連携事業として開催しております。 私たちと同じ時代を生きるアーティストの表現にふれる新しい機会となれば幸いです。 *全文提供:兵庫県立美術館 会期: 2011年10月1日(土)―2011年11月23日(水・祝)会期中無休 |
最終更新 2011年 10月 01日 |