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アート系映画も充実、第24回東京国際映画祭、10月22日(土)開催
ニュース
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 10月 22日

第24回東京国際映画祭(TIFF)が2011年10月22日(土)~10月30日(日)の9日間に渡って、六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズを中心に開催される。

プログラムは、東京サクラグランプリを選出する「コンペティション」部門のほか、日本未公開のエンタテインメント作品が集う「特別招待作品」、TIFF最多の作品数と観客数を誇る「アジアの風」、バラエティーに富んだ日本映画を海外へ発信していく「日本映画・ある視点」、「自然と人間の共生」をテーマにした特集上映 「natural TIFF」など様々なジャンルの作品を上映する。

また、開幕日に六本木けやき坂通りで行われる内外ゲストによるグリーンカーペット(13:30~17:30インターネット生中継)を皮切りに、六本木ヒルズアリーナでは屋外上映やボイスオーバー上映、作品ゲストを招いたイベント、TIFFムービーカフェでの公開記者会見や連夜のTIFF Nightの実施など、映画ファンだけでなく大勢の人々が楽しめる多彩なイベントが実施される。

ほかに、学生やプロのアーティスト、ビジネス来場者を対象としたセミナー、シンポジウムやワークショップなどのフォーラムをマーケットなどとつながりのある形で開催し、参加交流型フェスティバルとして人と映画、ビジネスの交流を促進する多彩な関連イベントやプログラムも行われる。

今年の映画祭上映プログラムのなかでアート系映画には主に以下のような作品がある。
特別招待作品部門
『ケイヴ・オブ・フォゴットゥン・ドリームス(原題)』(2010年 アメリカ)
鬼才ヴェルナー・ヘルツォークによる現存する世界最古の壁画を有する南仏・ショーヴェ洞窟の内部を初めて撮影した3Dドキュメンタリー。写真家・石川直樹が先史時代の洞窟壁画を撮影した写真集『NEW DIMENSION』(2007年、赤々舎)や芸術人類学・考古学に関心がある方にはおすすめしたい。ヘルツォークはさらに、シベリア・タイガ地域の壮大な自然を追ったネイチャードキュメンタリー『ハッピー・ピープル タイガで暮らす一年』(2010年 ドイツ、共同監督)もnatural TIFF部門に出品している。

『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(2011年 ドイツ=フランス=イギリス)
舞踊家ピナ・バウシュの世界を、稀代の映像作家ヴィム・ヴェンダースが3D映画化した作品。ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団の世界を、彼女の舞踊作品『カフェ・ミュラー』『春の祭典』『フルムーン』『コンタクト ホーフ』を3D撮影技術を駆使し再現。劇場だけでなく、モノレールや工場などの現代建築、森や庭園などの自然の中で、パフォーマンスするダンサーたちを追いかけたダンスエンターテインメント。日本公開は2012年2月25日(土)から。

『ブリューゲルの動く絵』(2011年 2011年 ポーランド=スウェーデン)
ルトガー・ハウアー扮する画家ブリューゲルをガイド役に、16世紀の名画「十字架を担うキリスト」の中に入り込み、フランドル絵画の世界を旅するアートムービー。監督はレフ・マイェフスキ。

アジアの風
『香港四重奏』(2010年、香港)、『香港四重奏Ⅱ』(2011、香港)
フルーツ・チャン(『メイド・イン・ホンコン』)、アピチャッポン・ウィーラセタクン(『ブンミおじさんの森』)など8名の監督が4話オムニバスで香港社会を切り取る。

日本映画・ある視点
『今日と明日の間で』(2011年、日本)
孤高のバレエダンサー首藤康之を追ったドキュメンタリー。新作ソロダンスを収めた映像、自身初のダンス音楽の作編曲・演奏など、ファンには貴重な映像も注目。テーマ音楽は椎名林檎。公開は、2012年1月7日から東京都写真美術館ホール他にて上映予定。

『トーキョードリフター』(2011年、日本)
東日本大震災後のネオンが消えた東京の街を舞台にミュージシャン・前野健太が弾き語りをするさまを一晩中追い続けた作品。監督は、第22回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞した映画「ライブテープ」や、今年発売されたドキュメンタリーDVD「DV」に続いて前野健太とタッグを組んだ松江哲明。劇場公開は、12月10日から東京・ユーロスペースほかにて上映予定。

『メカス×ゲリン 往復書簡』(2011年 スペイン=アメリカ)
アメリカ・インディペンデント映画の重鎮であるジョナス・メカスと、『シルビアのいる街で』で世界の注目を集めるホセ・ルイス・ゲリンとが交わすビデオ・レター。 なお、今年のベルリン国際映画祭で上映されたジョナス・メカス最新作《スリープレス・ナイツ・ストーリーズSleepless Nights Stories 》は、2012年2月に東京都写真美術館で開催される恵比寿映像祭でアジアプレミア上映される。90歳近い今も現役で活躍する映像作家の現在を見たい。

詳細は、公式ウェブサイト参照<http://2011.tiff-jp.net

最終更新 2011年 10月 22日
 

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