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深海武範:みるみるあげてみる
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 3月 26日

≪ピタリ≫2008年 | Oil on canvas, 50 x 72.7cm | copyright(c) Takenori FUKAUMI | Courtesy of GALLERY MoMo

深海さんは1975 年山梨県生まれ、1999 年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業、2001 年に同大学美術研究科修士課程終了後作家活動を続けています。

深海さんが描く対象は身近な世界、誰にでもありそうですがでもどこか違う感じ、ものの感じ方や見方のアングルがどうも違うようです。それは端的に人物を描いた時に強く感じることができ、世の中に対しても斜めに見ている方かもしれないと思わされ、彼の作品からは、アングルが違うことでありきたりの風景がこんなにもおもしろく見えるものかと、私たちの脳を刺激します。 結婚してからは奥さんをモチーフにすることが多かったのですが、最近はお子さんが生まれ、奥さんと共に自然に描かれる対象となり、家族へのほのぼのとした愛情をストレートに感じます。私たちのギャラリーでは初の発表になりますが、どんな作品が展開されるか楽しみです。

作家コメント

他人には、自分が、決して人目に、爽やかじゃなく、健やかじゃなく、美しくなく、面白くなく、楽しくなく、寂しくなく、不思議ではなく、ありのままではなく、美味しそうではなく、泣きたくはなく、悲しくなく、面倒くさくなく、せつなくはなく、かっこよくはなく、はかなく、誉められなく、可愛くなく、偶然じゃなく、運命じゃなく、いい加減ではなく、調子はよくないように、見えても、自分は、デザインを学んだものとして、意を決して、爽やかに、健やかに、美しく、面白く、楽しく、寂しく、不思議で、ありのままで、美味しそうで、泣きたく、悲しく、面倒くさく、せつなく、かっこよく、はかなく、誉められると嬉しく、可愛く、偶然でも、運命でも、いい加減に、調子よく、図太く、図々しく、そんな気持ちを、日々身の回りのモチーフを使って図案化していきたい。
2009 年 深海武範

※前文提供: ギャラリーモモ

最終更新 2009年 4月 11日
 

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