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渡邉博史:Comedy of Double Meaning
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 10月 12日

Hiroshi Watanabe|Alvise D'Ambrosi as Capitano, from the series Comedy of Double Meaning, Venice, 2010|©2011 Hiroshi Watanabe, Takeda Art Co. All Rights Reserved.

この度たけだ美術では、オリジナルの銀塩プリントを中心に、渡邉博史が ''REAL VENICE'' 展のために制作した、コンメディア・デッラルテ(Commedia dell’Arte)の肖像シリーズ全作13点を展示販売致します。

渡邉博史は今年度ヴェネツィア・ビエンナーレ公式プログラム写真展 ''REAL VENICE'' の招待作家として、世界を代表する写真家14名のひとりとして参加。また、錚々たるミュージシャンの楽曲を含む9.11 Memorial Albumのアルバムジャケットにその作品が起用されるなど特に2011年はめざましい活躍ぶりをみせています。

渡邉が ‘‘REAL VENICE’’で取材したのは、16世紀から18世紀頃にかけてイタリアで流行し、現在もなお続くイタリアの伝統演劇コンメディア・デッラルテの役者達。

近年、渡邉はエクアドルの精神病患者の肖像にはじまり、能面、文楽人形、そして歌舞伎役者といった日本の伝統芸能に取材した一連の肖像作品、さらにはラブドールといったテーマに取り組んでいました。

仮面を用いる即興喜劇役者の肖像シリーズは、こうした一連の肖像作品に続く、ポートレイトの現在形でもあります。「仮面」が持つ二面性、そして「ヴェネツィア」という華やかな観光都市が孕む正と負の側面。

日本で目にすることのできる貴重な機会、是非ご高覧くださいますようお願い申し上げます。

渡邉博史 HP http://www.hiroshiwatanabe.com/
REAL VENICE http://www.realvenice.org/
Ten Years On http://tenyearsonalbum.com/
たけだ美術 http://www.takeda-bijyutu.com/

渡邉博史/Hiroshi Watanabe
北海道札幌出身。1975年日本大学芸術学部卒業。アメリカ、ロサンゼルスに移住、テレビコマーシャル制作の仕事につく。1993年UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)でMBA修士号を修得。1995年頃から個人的な作品として写真を撮り始める。2000年よりファインアート写真家として活動を、以来主にアメリカで多数の個展を行うと同時に世界の多くの写真雑誌で作品を発表する。
主要所蔵先:フィラデルフィア美術館、ヒューストン美術館、ポール・ゲッティ美術館、ジョージ・イーストマン・ハウス、サンタ・バーバラ美術館、サン・ホセ美術館

全文提供: たけだ美術


会期: 2011年10月5日(水)~2011年10月29日(土)
会場: たけだ美術

最終更新 2011年 10月 05日
 

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