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おとなNO遊園地 中佐藤滋VS斎藤真一 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 05日

中佐藤滋《おとなNO遊園地》| Copyright© Shigeru Nakasato | 画像提供:不忍画廊

斎藤真一(1922~1994)は、盲目の女性旅芸人・瞽女(ごぜ)や 吉原の遊郭など、失われてゆく日本の文化をテーマに独自の作品世界を創り出しましたが、今回は、瞽女を描く以前(1960年 代)の貴重な初期作品にスポットを当ててご紹介します。

黄土色や灰色の風景に浮かぶ異形な人物たちを描いた作品は、恩師・藤田嗣治の線、色彩と、同郷の画家・国吉康雄の謎めいた作品、偉大な2人の巨匠からの影響が感じら れる不思議な雰囲気を持っています。

中佐藤滋(1947~)は、現代社会を冷 ややかに見つめるような男と女を描く事で知られる画家。新作で は、メリーゴーランドやヒコーキ型遊具で遊ぶ大人の男女の、喜怒哀 楽をグッと抑えながらも心底遊んでいる様子に注目していただきたいです。新作・ 未発表作(アクリルペインティング、鉄の立体、ガラス絵など)20点ほど紹介します。

くわえ 煙草に洒落たハットやサングラスを決めた男、細い目 で微笑みながらモダンな洋装の佇む女、渋い色 調とセンスある画面構成で描く大人のファンタジー。おとな の画家による異色の二人展です。

出品内容
斎藤(1960年代)・・・油彩、ドローイングなど8~10点
中佐藤(新作) ・・・アクリルペインティング、立体(鉄)など15~20点

※全文提供: 不忍画廊


会期: 2011年9月5日(月)-2011年9月24日(土)
会場: 不忍画廊

最終更新 2011年 9月 05日
 

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