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高木こずえ 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 2月 24日

“rebirth” 2009 type C print © Cozue Takagi 2009 Courtesy of TARO NASU copy right(c) Cozue TAKAGI / Courtesy of TARO NASU

高木こずえは、2006年のデビュー直後にキヤノン、エプソンの二冠を同時受賞という華やかな経歴で注目を集める期待の新人作家。写真をベースにしながら旧来の写真の枠に収まらない制作手法で新しいアートの地平線を切り開いている。 高木の制作は二つの大きな柱から構成されている。ストレートフォトと、その対局にあるかのようなデジタル技術を駆使した作品群である。今回展示する新シリーズは後者にあたるもの。しかしそれだけにとどまらず、ストレートフォトとそれ以外の作品を結びつける、いわば結節点にあたる存在といえよう。 PC上で作りこみを重ねて生み出されたフォトコラージュの作品群は、手法のいかんに関わらず写真というものが、現実と虚構の錯綜する幻影であることを浮かび上がらせる。個展では、高さ3mに近い巨大な作品2点と、大作からこぼれ落ちたかのように断片的なイメージをたたえる小品10数点との組み合わせにより、画廊全体にインスタレーションを展開する。 2009年の前半にはVOCA展(上野の森美術館)への参加、後半には、上記の新シリーズと、ストレートフォトのシリーズをそれぞれまとめた初の作品集の二冊同時刊行(赤々舎)が予定されており、この一年が高木にとって大きな飛躍の年になることは間違いない。

※全文提供: TARO NASU

最終更新 2009年 2月 27日
 

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