Feel the rhythm, Color me bright, Everyday is a carnival |
編集部ノート
|
執筆: 田中 麻帆
|
公開日: 2011年 7月 26日 |
おろしたての絵の具チューブのセットを眺めるように、若手作家達のカラフルでポップな表現力に心躍る展覧会。YUKA CONTEMPORARYにて個展経験もある八木貴史、笠井麻衣子、安田悠らの新作を迎えており、その試みの新たな展開を見ることができる。同時に、岡野訓之やAssume Vivid Astro Focus (AVAF)の作品と共にグループ展示がされているため、各作家のもつ「色」が対比的に際立つこととなった。ヴィヴィッドな蛍光色とストライプ模様のコントラスト。絵画空間に浮遊感をもたらす曖昧な色調。おとぎ話と現実のあわいに滲むかのような色。素材そのものが輝く、純粋な色の響き。祝祭感溢れるカーニバルの喧噪。 十人十色の色彩表現を見ているうち、私達の日常もこの「色」によって彩られていたことに改めて気付かされるだろう。日常が色づいて感じられるほど華やかで明るく、しかしパレットに残された絵の具の色どりを惜しむような、そんな繊細さをも垣間見せる作品たちだ。
|
最終更新 2011年 9月 19日 |