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柳ヨシカズ:SIMPLE SHAPE
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 1月 30日

《kissing (cow)》 53×72.7cm
Copy right(c) Yoshikazu YANAGI
Courtesy of Shinobazu Gallery

柳ヨシカズは、美術館や画廊で絵画を見るときに、完全か不完全かを意識すると言います。彼は、自身の作品にも、自らが思う“完全”を求め、構図や色彩にこだわって作品を制作しています。 現在の制作のテーマは、“シンメトリー”で、動物と花、少女と花など、2つ以上の素材を左右対称になるよう加工したモチーフを、キャンバスに描いています。さらに、複数の素材を組み合わせることにより、かわいらしさに幾何学的な要素がプラスされた作品となっています。形は“完全”な左右対称ながら、実在のウサギや少女とはかけ離れた“不完全”な姿が生まれる作品には、「完全な絵画とはなにか」という、自分自身への問いが込められているかのようです。

当画廊で初個展となる今回は、新作ペインティング約15点をご紹介します。今回発表する新作には、“シンメトリー”の構図の中に隠れたアイデアが散りばめられており、描くごとに作品のおもしろさが増してきています。2008年に出品したアートフェアで現代美術ファンを唸らせた彼の作品を、この機会にぜひご覧ください。

同時開催:「伊藤亜矢美“Monotype”」 SHINOBAZU WINDOW
柳ヨシカズ展と同時開催で、伊藤亜矢美のモノタイプ作品を画廊WINDOWにてご紹介します。独自のキャラクター「さかなっサン」などの愛らしいモチーフが登場する作品は、まるで絵本のような物語性のある不思議な世界です。約15点を展示します。

※全文提供: 不忍画廊


会期: 2009年2月4日-2009年2月14日
会場: 不忍画廊

最終更新 2009年 2月 04日
 

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