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釣谷幸輝×竹下真澄:ジェントル モーメント
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 7月 13日

《ウサギ芸人の旅》2011年 | 銅版画 (ed.40)|20×20cm | 画像提供:不忍画廊 | Copyright© Kouki Tsuritani

異なる素材を刻む作家、版画家・釣谷幸輝と木彫作家・竹下真澄。柔らかで静謐な雰囲気を持った作品を制作する2作家の初共演です。

竹下は、ノルウェーで取材した「ヴァイキング」をテーマに作品を制作。ヴァイキング船の曲線のフォルム、風化した船体の肌などに彫刻作品に通じる魅力を直感的に感じ、今回のテーマに選んだと言います。

釣谷は新しく制作に取り組んだ、※ゾートロープボックスを発表。自分の作品を動かしてみたいという思いから生まれたこの新作は、当画廊で初公開となります。その他にも、木口木版画の新作や銅版画を出品します。

2人の新作から受ける印象を、“ジェントル モーメント(柔らかな瞬間)”と名付け、展覧会のタイトルとしました。2 作家あわせて約30 点を展示いたします。

※ゾートロープ(Zoetrope)…「回転のぞき絵」という意味で、通常は覗き穴のようなスリットが入った円筒の内側に静止画を連続写真のように並べ、円筒を回転させつつスリットから中を覗くと、静止画があたかも動いているように見える器具。今回の釣谷の作品は、ボックスの中に複数枚の木口木版画を円形に並べ、それを回転させることで、作品が動いているように見えるという仕組み。

釣谷幸輝
1967 東京生まれ。金沢美術工芸大学院修了/2000 「こころの原風景」展(富山近代美術館)/2006 『-COLLECTION- 作家の視点』(黒部市美術館)/2006、2007、2011 「ボローニャ国際絵本原画展」(イタリア、板橋区立美術館他日本巡回)/2007-08 文化庁在外研修によりイギリス、エジンバラに滞在/その他国内外個展、国際版画ビエンナーレ展等出品多数。富山県在住。

主な受賞歴 : 2008 インターアート・スモールグラフィックス・ビエンナーレ展《グランプリ受賞》(ルーマニア)/2008 モールギャラリーズOriginals 08《Birgit Skiold賞》 《John Purcell Paper賞》 《ウェールズ大学買上げ賞》(イギリス)/2010 第73回英国木口木版画協会展《協会海外部門賞》(バンクサイドギャラリー他・イギリス)、第6 回ミニアチュールプリンツ国際ビエンナーレ《佳作》(カナダ)他 パブリックコレクション : 金沢美術工芸大学/黒部市美術館/アメリカ議会図書館(アメリカ)/フローレアン美術館(ルーマニア)/国際エングレー ヴィング美術館(イタリア)/ウェールズ大学アベリストウィスプリンツコレクション(イギリス)/アブルッツォ州カスティリオーネ城博物館(イタリア)他

竹下真澄
1978 静岡生まれ。愛知県立芸術大学美術学部彫刻専攻卒、2003 同大学院美術研究科彫刻専攻修了。2001 第21 回《国際瀧冨士美術賞》受賞、《桑原賞》受賞/2004 那須野が原国際彫刻シンポジウムIN大田原2004 招待/2005 グループ展(ギャラリー安里SIX・名古屋)/2006 グループ展(すどう美術館 他巡回)/2007 個展(アートカゲヤマ画廊・藤枝)、第11 回新生展《入選》/2008 個展(アートカゲヤマ画廊・藤枝)/2009 「フィールド・オブ・ナウ2009」(銀座洋協ホール)、個展(そごう柏店、西武高槻店)/2010 「竹下真澄×坂本藍子展 “ La lumière et la prière ”」(SHINOBAZU GALLERY)、個展(岡山髙島屋、そごう神戸店)他。静岡県在住。

全文提供: 不忍画廊


会期: 2011年7月15日(金)-2011年7月30日(土)
会場: 不忍画廊

最終更新 2011年 7月 15日
 

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