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西村みはる・前川奈緒美:捜羅再再
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 6月 14日

西村みはる 作品 | 画像提供:Oギャラリーeyes | Copyright© Miharu Nishimura/O Gallery eyes

西村みはる Miharu Nishimura
芸術とは創造であるという。
絵画で創造する、表現するということは、決してカンバスに色を重ね、形を整えるということだけではないはずである。
カンバスに塗られていく色彩の積み重ねのなかに、自分の想いや、世界観、人生観がなければならないと考えている。 想像と未来そして現実の狭間のなかで創り出すことは、時には苦悩や挫折が伴うことさえある。しかし、それは乗り越えなければならないこと。自然の雄大さや、脅威にくらべれば些細なことであるから。
私が、絵画のなかで表現したいことは、人間の心の深いところにある慈しみや優しさであるから、観てくださる方にその心が伝わればと思っている。
現代の時間の速さに流される事無く、物であれ、人であれその真髄にあるものを見つめながら創造への新しい場をつかみたいものである。
現実にはそれが出来るか否かは難しいことであるが。

前川奈緒美 Naomi Maegawa
死について毎日考えるものが目の前にあり、それを通して、人の今まで生きてきた道が見えるようであり、その人を感じる事が出来る。
また、苦痛の中の、ほんの少しの笑顔が、その人の人生の多くを感じる事が出来るような気がする。
日々、目の前の現実がそれであり、私が生きている。
という現実が確信的な物か、また、どこにあるのかがわからない。
ただ、ほんの少しの笑顔が、私と現実を結びつけ、私を確信に向かわせてくれている事は、ひとつの事実である。

略歴 [Artist Biography]
(にしむらみはる)
1974年大阪生まれ。1997年大阪芸術大学芸術学部美術学科を卒業。2000年にOギャラリーeyes(大阪)にて初個展を開催。線に緊張感を漂わせたドゥローイングを思わせる絵画作品を発表。(以後、同ギャラリーにて継続的に開催)1997年に沼津御用邸記念公園(静岡)で開催されたJapan Art Festival‘97では、竹を使用したインスタレーションを制作(以後1997年、2000年出品)。1999年、Oギャラリーeyes開廊記念展「絵画劇場」に出品。2000年「誘発の相貌」展(Oギャラリー・東京)、2001年「波走の紡ぎ」(Oギャラリーeyes・大阪)、2002年「ボーダー・見えるものと見えないもの」(マサシ・ヤマギャラリー・東京)に出品。2003年アートスペース虹(京都)にて個展を開催。2005年「SOURA05」(Oギャラリーeyes・大阪)では、前川奈緒美と2人展を開催。2007年「In Motion」(Oギャラリー・東京)。第6回 U35・500人アーティスト小作品販売EXHIBITION(横浜赤レンガ倉庫・横浜)、第1回 YOKOHAMA ART DOMAIN展(横浜赤レンガ倉庫・横浜)に出品。

(まえがわなおみ)
1974年、三重県生まれ。1998年、大阪芸術大学芸術学部美術学科専攻科修了。2000年に信濃橋画廊(大阪)で初個展を開催。同年、画廊編で個展(以後2005年まで同画廊にて継続的に個展を開催)。その他、三重、奈良、京都、大阪、神戸等、各地で個展を開催。1992年、第44回三重県美術展覧会(三重県美術館・三重)に出品。1997年、第 18フィナール国際美術展(ギャラリー・フィナール・東京)では、選考委員会賞を受賞。1998年、第18回天理ビエンナーレ(大阪市立美術館・大阪)、第16回上野の森美術館大賞展(上野の森美術館・東京)に入選(以後、1999年に同展入選)。2005年、無形なるものたち(ギャラリー島田・兵庫)、 SOURA05(Oギャラリーeyes・大阪)。その他、2007年に朝日放送で放映されたTVドラマ「ハンターコード」に作品提供。

全文提供: Oギャラリーeyes


会期: 2011年6月13日(月)-2011年6月18日(土)
会場: Oギャラリーeyes

最終更新 2011年 6月 13日
 

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