| EN |

大崎信之 展
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 6月 07日

Copyright© Nobuyuki Ohsaki/O Gallery eyes | 画像提供:Oギャラリーeyes

作家コメント
70年代の ライ・クーダー※1が好きです。
その時代 彼がレコーディングした曲のほとんどがいわゆるカヴァー曲です。古いブルース、カントリー、ゴスペル、R&R、R&B、黎明期のジャズ、トラディショナル etc.

僕が持っているレコード、CDで(ライヴ盤を除く)58曲中オリジナル曲は2曲、しかも1曲は共作です。半分以上は原曲を知らないのですが、耳にした事のあるR&B、トラディショナル、エルビス・プレスリーの曲などが とても新鮮にタイムレスに聞こえてきます。
過去にあった様な作品、どこかで見た様な作品でもいいのではないか。表現され尽くされたと思われているモチーフ、アナログ的な技法に まだ誰も見ていない裏側があるのではないか。いつもの光が当たっている陰影の中には何かが潜んでいるかもしれない。そんな思いで2002年頃から作品を作っています。

ライ・クーダーに影響を受けて制作している訳ではありません。どちらかと言えば この文章を書くために無理矢理 関連づけています。しかし あの手垢にまみれた「スタンド バイ ミー」※2にゴスペルを聞き取り、アコーディオンを加えた北メキシコ風にアレンジする感覚。いつかそんな作品を作りたいと思っています。

※1 Ry Cooder (1947年生まれ) アメリカ人 スライドギターの名手&シンガー
69年のセッションで R・ストーンズにオープンGチューニング奏法を伝授。80年代には多くの映画音楽を手がける。代表作「パリ、テキサス」。97年には「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」でキューバ音楽を紹介。

※2「Chicken Skin Music」(76年) に収録。オリジナルは61年ベン・E・キング

大崎信之
1955年、京都府生まれ。1983年、京都市立芸術大学大学院彫刻修了。 1982年、ギャラリー白(大阪)にて初個展を開催。以降、ギャラリーすずき(京都)、ギャラリーRⅡ(京都)、オン・ギャラリー(大阪)、ギャラリー 16(京都)、Oギャラリーeyes(大阪)にて個展を開催。1984年、今村源、大崎信之、奥田輝芳による3人展(ギャラリー白・大阪)を開催。同年、第4回現代美術今立紙展(福井県今立町)に出品。1985年、第10回京都美術展(京都府立文化芸術会館・京都)、第10回 Good Art展(京都市美術館・京都)。1986年、ライト・オン‘86(オン・ギャラリー・大阪)。1987年、LANDSCAPE/大崎信之、奥田輝芳 (ギャラリー白・大阪)、1989年、YES ART 8(ギャラリー白・大阪)。1995年、小品展-彫刻-青木野枝、伊藤誠、大崎信之、祐成政徳(ギャラリー白・大阪)。2004年、Figure-大崎信之、永井英男、日野田崇(ギャラリー白・大阪)。2010年、Kind of the irony(Oギャラリーeyes・大阪)に出品。

全文提供: Oギャラリーeyes


会期: 2011年6月6日(月)-2011年6月11日(土)
会場: Oギャラリーeyes

最終更新 2011年 6月 06日
 

関連情報


| EN |