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humanite lab vol. 41 田中俊之:babbling
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 5月 30日

《S. fountain》2009 蝋原型、ウレタン注型 (ウレタン樹脂、エアーポンプ 液体洗剤、水、シリコンチューブ) H700×W170×D150 ㎜(本体のみ)
画像提供:ギャルリー東京ユマニテ
Copyright© Toshiyuki Tanaka

ギャルリー東京ユマニテが若手作家を紹介する実験的な展覧会「humanité lab」。今回は田中俊之(たなか・としゆき)を紹介いたします。田中は東京造形大学、富山ガラス造形研究所を経て、2009 年 米国Virginia Commonwealth Universityにて美術修士課程を修了しました。女子高生の頭から泡が吹き出し続ける作品など、絶えずかたちを変え、そして消えていく泡をもちいた立体作品を発表いたします。

作家コメント
2007 からfountain シリーズを制作しています。当時は家族とアメリカ東部のリッチモンドに住んでいました。この町は南北戦争時代の南軍の首都で今でも当時の建物や風景が残っている所で、アパート近くの公園にはその時代に作られたビクトリア様式の噴水があり,乳児だった息子を連れてよく散歩に行きました。ある晩、台所でミルクをあげる為に熱くなった哺乳瓶を水で冷やしていたその時、急に冷まされたミルクが哺乳瓶の口から勢いよく吹き出したのです。その様子 は滑稽でもあり、同時にセクシーにも思えました。この出来事がもとになり“baby bottle fountain” が生まれ、これが最初のfountain シリーズとなりました。

今回は近作の泡をつかったfountain を中心に展示します。展覧会名になっているbabbling は喃語やせせらぎの音を意味します。吹き出すもの、喃語のように言葉以前の言葉、せせらぎのように小さくあるが呟き流れつづけている。

田中俊之(たなか・としゆき)
1994 東京造形大学美術Ⅱ類彫刻科卒業
1996 富山ガラス造形研究所造形科卒業
2009 Virginia Commonwealth University, MFA 美術修士課程修了
現在 常葉学園大学造形学部非常勤講師

【個展】
2000 「田中俊之展」 青葉台丸善(神奈川県横浜市)
2004 「空な塊」 SAVOIR VIVRE(六本木)
2008 Plant Zero(リッチモンド、アメリカ)

【グループ展】
2005 “Sculpture Symposium in Chiang Mai” (チェンマイ、タイ)
2007 “a domestic separation” FAB gallery(リッチモンド、アメリカ)
2009 “Blend” FAB gallery(リッチモンド、アメリカ)
2009 “VCU arts thesis exhibition” Anderson Gallery(リッチモンド、アメリカ)
「器」 中川幸夫プレ美術館(香川県丸亀市)
2010 “Quadruple Emulsion” SAVOIR VIVRE(六本木)
2010 「日泰交流展 Japan+Thailand art session 2010 in Hamamatsu」 Gallery CAVE(浜松)
“ULTRA003” Spiral(南青山)

【受賞】
2009 Corning Museum of Glass, New Glass Review 30 入選
2010 Glass Craft Triennial 2010 入選

【パブリックコレクション】
富山市ガラス造形研究所

※全文提供: ギャルリー東京ユマニテ


会期: 2011年6月27日(月)-2011年7月2日(土)
会場: ギャルリー東京ユマニテ

最終更新 2011年 6月 27日
 

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