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恩地邦郎の摺りによる 恩地孝四郎作品展 ~ひと・こころ・からだ~
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 5月 24日

《抒情・あかるい時》Lyrique: Emlightening Momen
1915 13.3x9.7cm 木版多色
公刊「月映」V-5 (1989 ed.20 恩地邦郎摺)
画像提供:ギャルリー東京ユマニテ

恩地孝四郎の版画展。

恩地は1891年東京生まれ。日本の抽象絵画、創作版画のパイオニアとして活躍し、1914年、詩と版画の雑誌『月映』を創刊。詩人、作家との交流から装丁の仕事も多く手掛けました。

恩地の作品は木版画による抽象作品が主ですが、ほぼ一世紀前の画風とは思えないほど、その斬新な感覚は現在においても魅力あふれるものです。しかしながら、恩地自身による自摺り作品は殆どが美術館などへのパブリックコレクションになっており、制作当初からエディションも少なく貴重なものとなっています。そのため、ギャルリーユマニテは1989年に孝四郎の子息恩地邦郎氏の摺り、監修による「邦郎摺り」を刊行いたしました。

本展は、当時刊行された作品から50数点を選び、20年振りに孝四郎版画作品を一堂に展覧販売するものです。

恩地孝四郎 (おんち・こうしろう)
1891‐1955 東京に生まれる。白馬会洋画研究所を経て、東京美術学校に進むが中退。竹久夢二と親交があり、多くの影響を受ける。1914年、田中恭吉、藤森静雄とともに、詩と版画の雑誌『月映』を創刊。日本創作版画協会結成、日本版画協会創立に尽力、日本近代版画の確立と普及に貢献した。
また、北原白秋など、同時代の詩人、作家、出版社の要請により、多くのすぐれた装幀書を世に送り、装幀家としての地位を確立した。自作の詩、版画、写真による『飛行官能』、詩画集『海の童話』、随筆写真集『博物志』なども出版する。
1994‐95年、横浜美術館などで「恩地孝四郎 色と形の詩人」展開催。作品は、東京国立近代美術館、和歌山県立近代美術館、ボストン美術館、シカゴ美術館、大英博物館を始め、国内外の多くの国公立、私立美術館に収蔵されている。

<関連企画> ミニコンサート
出演:川畠成道氏(ヴァイオリン) 6/15(水) 19時開演
会場:ギャルリー東京ユマニテ 入場料:¥2,000
お申し込み:ギャルリー東京ユマニテまでご連絡ください。

※全文提供: ギャルリー東京ユマニテ


会期: 2011年6月13日(月)-2011年6月25日(土)日曜休廊
会場: ギャルリー東京ユマニテ

最終更新 2011年 6月 13日
 

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