北川麻衣子:徒花の咲く |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 5月 24日 |
幻想的でファンタジックなボールペンで人気の北川麻衣子の本画ともいうべき、油性色鉛筆(ダーマトグラフ)を中心とした個展。 5月のヤングアート台北の会場でも、ボールペン画を描き続けた北川麻衣子は、若い観客からお年寄りまで十重二十重に囲まれて、たくさんの質問を得ていた。彼女の少しダークで夢のように展開される世界観がどの国に人にも受け入れられ、まさに絵は国境も言葉も超えることを軽々と証明した。 油性色鉛筆(ダーマトグラフ)作品、ボールペン作品、約20点を展示予定。 全文提供: 泰明画廊 会期: 2011年6月3日(金)-2011年6月10日(金) |
最終更新 2011年 6月 03日 |
油性色鉛筆(ダーマトグラフ)やボールペンで描かれた絵は、不思議の国の物語のような世界だ。人のように振舞う妖しい動物が黒の世界に立ち上がる。使われているのは黒一色であっても、部分的に光を孕み、多彩な表情を見せている。そして、線を書き込むことで生まれる量感がすごい。大きな画面のものは、独特の世界に入り混むような気持ちになり、小さな作品でも画面に不思議な広がりがあって引き込まれる。