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瀬戸正人:binran
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 5月 07日

画像提供:BLD Gallery|Copyright © Masato Seto

瀬戸正人は 1973年に東京写真専門学校(現・東京ビジュアル・アーツ)を卒業後、森山大道・写真塾の参加や深瀬昌久の助手を経て81年独立。自らの発表の場として東京・新宿に山内道雄と写真ギャラリー「PLACE M」を開設し、以後国内外で勢力的に活動を展開しています。

今回発表する《binran》シリーズは、台湾のビンロウという嗜好品を売る派手な格好のビンラン売りの女性を撮影したシリーズです。ビンラン(檳榔)とはヤシ科の植物で、覚醒作用のある種子に切り込みを入れて少量の石灰を詰め、キンマの葉(コショウ科の植物)で巻いたものを、アジアでは煙草と並ぶ嗜好品として親しまれています。

長距離トラックの行き交う街道ぞいや高速道路の出口付近で、人目を引くための露出が多い服装をまとい、派手なネオンが色づく小屋の中でまるでマネキンのように座る売り子たち。暗い夜道に空々しいネオンの小屋が浮かび、その中に佇む売り子の姿はマネキンのようでありながら生々しく、異質な存在感を醸し出しています。

本展ではこの《binran》シリーズより約20点展示いたします。

瀬戸正人(せと・まさと)
1953年タイ国ウドーンタニ市生まれ。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業後、深瀬昌久のアシスタントを経て、81年フリーランスの写真家として独立。87年、新宿に山内道雄とギャラリーPLACE M開設。96年『部屋 Living Room, Tokyo』(新潮社)と『Silent Mode』(Mole)にて、第21回木村伊兵衛賞受賞。99年自伝エッセイ『トオイと正人』(朝日新聞社)で新潮学芸賞受賞。その他の作品集に90年『バンコク、ハノイ1982 1987』(IPC)など。
http://www.setos.jp/

【関連企画】 瀬戸正人 スライド・トーク
日時: 6月12日(日) 15:00- (事前予約制)
料金: 800円
ご予約: このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください またはHPより

瀬戸正人がスライドを用いて≪binran≫シリーズについて語ります。作品の制作に至る経緯や、制作中のエピソードなどお話頂きます。また当日はUSTREAMにてネット配信いたします。ネット配信につきましては後日HPでお知らせします。

全文提供: BLD Gallery


会期: 2011年6月3日(金)-2011年6月26日(日)
会場: BLD Gallery
オープニング・レセプション: 2011年6月3日(金)19:00 - 21:00

最終更新 2011年 6月 03日
 

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