高井史子:the water |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 4月 21日 |
1982年神奈川県生まれの高井は、現在東京藝術大学大学院博士課程の油画技法材料研究室に在籍しています。2007年から2008年にかけてドイツ学術交流会(DAAD)奨学生として、ニュルンベルク美術大学に留学、KREIS Galerie(ニュルンベルク/2009)、gallery LVS(ソウル/2010)などで個展を開催したほか、シュパルカッセ銀行(ラウフ/2008)、グスタフアドルフ記念教会(ニュルンベルク/2009)などで開催されたグループショウに参加しています。 色彩の濃淡で描かれた作品は儚く、すべての事物が互いに織りなして溶けあいはじめる直前のような絵画世界を成しています。オートマティスムに近い感覚によって描かれた作品の主題は一貫しており、それを自身の感情すら届かないとても深いところから湧き出ている鼓動に耳を澄ませ、なぞるようにして描いています。風景や静物が描かれた作品は、具象画というよりは穏やかな表現主義的作品であり、そのことはそれぞれの作品につけられたタイトルが固有の事物を指さない記号であることが示しています。 本展では100号超の新作2点を含む新作個展の発表となります。 ※全文提供: バンビナートギャラリー 会期: 2011年5月21日(土)-2011年6月12日(日) |
最終更新 2011年 5月 21日 |