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ポップ?ポップ!ポップ♡ コレクションに見るポップなアートの50年
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 4月 13日

パラモデル
《極楽百景 第八景 −新世界 八重勝 ニュー配達−》
2007年
Copyright © paramodel, photo:paramodel
Courtesy of MORI YU GALLERY

ポップ(pop)という言葉には、「大衆の」、「流行の」といった意味があります。1960年代のアメリカでは、このポップという言葉にアートが組み合わされた、「ポップ・アート」という美術が誕生しました。

その特徴は、広告や商品パッケージ、漫画の一場面など、人びとが普段の生活で目にするイメージが美術表現に取り込まれていることです。美術とは全く関係なく生産され、多くがすぐに消費されていくイメージを美術表現として提示したのです。アンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインらによって展開されたその表現のあり方は、美術の枠組みを大きく広げ、現代の美術はもちろん、元々は典拠であった商業的なイメージにまで影響を与えています。

今回の展覧会では、当館の所蔵品を中心に、アメリカにおけるポップ・アートの展開を紹介するとともに、明るい色づかいや明確な構図、機知に富んだイメージの転用など、その手法や表現に影響を受けた日本人作家の作品を紹介します。またポップ・カルチャー(大衆文化)とも密接に関わり合いながら表現を広げる現代の美術作品も紹介します。およそ50年にわたるポップなアートの展開をお楽しみください。

【主な構成と出品作家、作品】(予定)
平面作品(絵画、写真、版画など)、立体作品(陶、彫刻など)合計120点程度

ポップ・アートの誕生と展開
ロイ・リキテンスタイン 《クラック!》 1964 年
トム・ウェッセルマン 《シースケープ#8》 1966 年
ロバート・ラウシェンバーグ 《スカイ・ガーデン》 1969 年
アンディ・ウォーホル 《キャンベル・スープII》 1969 年
ジム・ダイン 《木版による14 色のバスローブ》 1982 年
ジャン=ミシェル・バスキア 《無題》 1983
年 ジェームズ・ローゼンクイスト 《スペース・ダスト》 1989 年

ポップ・アートと日本
横尾忠則 《TADANORI YOKOO》 1965 年
井田照一 《Drink》 1968 年
吉原英雄 《彼女は空に》 1968 年
篠原有司男 《女の祭》 1969 年
靉嘔 《レインボー北斎 ポジションA》 1970 年
三島喜美代 《パッケージ》 1974 年
草間弥生 《レモンジュース》 1984 年

現代日本のポップ
森村泰昌 《だぶらかし 肖像A》 1988 年
奈良美智 《どんまいQ ちゃん》 1993 年
村上隆 《Mr. DOB》 1994 年
パラモデル 《極楽百景 第八景 −新世界 八重勝 ニュー配達−》 2007年

【関連事業】(予定)
4月29日(金・祝) 講演会
「アメリカ美術の世紀」 講師:池上裕子(神戸大学国際文化学研究科准教授)
*14時から、当館2階ホールにて(聴講無料、13時30分開場、先着順120名)

5月4日(水・祝)、5月8日(日) フロア・レクチャー(学芸員による展示解説)
*14時から、展示室にて(観覧券が必要)

※全文提供: 和歌山県立近代美術館


会期: 2011年4月29日(金・祝)-2011年6月19日(日)
会場: 和歌山県立近代美術館

最終更新 2011年 4月 29日
 

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