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高橋治希:in the vine
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 4月 07日

Copyright© Haruki Takahashi
画像提供:金沢アートグミ

2009年4月、北國銀行武蔵ヶ辻支店3Fに金沢アートグミがオープンして2年。 その周年記念個展として、高橋治希の個展を開催します。

高橋治希は九谷焼を用いたインスタレーションを制作し、近年越後妻有アートトリエンナーレ、瀬戸内国際芸術祭、INAXギャラリー等で発表と、精力的な活動を続けている金沢在住の作家です。

今展では、昭和初期に建築家村野藤吾が設計した建築、金沢アートグミの会場に新作インスタレーション「in the vine」が広がります。それは天井と隣合う2つの壁が接する3辺の輪郭線を光で切り開き、そこから発光するように透光性ある九谷焼の蔓植物が室内に広が り、内部空間を押し広げる作品です。光をまとった磁器は見る人をつつみ込む光体となり、今ここにいる空間からそれぞれが感じる「向こう側」の空間へとやさ しく誘い込みます。

生活の中にある磁器が光をつつみ、内から外へ新たな広がりを生み出しているその様は、広がっていくアートの可能性や楽しさ、喜びを体現し、再び見る人の 心、生活の中へと昇華されてゆくでしょう。作品と対峙し、作家より委ねられた「向こう側」にあなたは何を感じるでしょうか。

作家コメント
今展にあたり、2004年より九谷焼のインスタレーションを制作するようになって初めて花びらに青、赤、緑、黄色と九谷焼の釉薬を塗らず、白磁のまま、限りなく薄く作ることを試みました。

【関連イベント
公開制作 4月8日(金)~15日(金) 10:00~18:00
会場設営の様子を自由にご覧頂けます。磁器の蔓植物が会場に広がり、空間が作られる様をお楽しみください。
※ 8日(金)~11日(月)は作家不在

トーク+バー;私の場合 第1回 高橋治希
4月16日(土) トーク 19:00~/バー 20:00~ 参加無料(バーは1drink300円)
金沢在住の作家・ギャラリーオーナー等のアート関係者に迫るレクチャーシリーズ「トーク+バー;私の場合」、第1弾。今展の作家高橋治希に、金沢に住みながらアートと暮らすには?自身のこと、作品のことを交えながらお話し頂きます。 会期中、様々なゲストをお招きしトーク+バーを開催致します。詳細はウェブサイト等でお知らせ致します。

2周年記念トーク;アートの楽しみをまちづくりに活かす
5月21日(土) 19:00~20:30 定員50名  参加無料
伝統工芸、クラフト創造都市、金沢21世紀美術館、金沢美術工芸大学、各種ギャラリーやアート団体…「アートの街」として今まで以上に発展し、県外や国外 から注目を集めつつある金沢。文化施設や伝統保全に力を入れて来たアート行政はどうなるのか?アートの楽しみをまちづくりに活かす取り組みについて、市 民、NPO、行政、企業、学校との関係から意見交換を行います。
[座談メンバー]
山野之義氏 |金沢市長
杖村修司氏 |北國銀行常務取締役
奥村圭二郎氏 | NPO法人取手アートプロジェクトオフィス理事/取手アートプロジェクト実施本部事務局長補佐
高橋治希氏 | 現代美術作家/金沢美術工芸大学准教授

※全文提供: 金沢アートグミ


会期: 2011年4月16日(土)-2011年7月10日(日)※5月5日(水・祝)は開館
会場: 金沢アートグミ

最終更新 2011年 4月 16日
 

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