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ジェニファー・ウェン・マ:浪―墨春
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 4月 05日

Copyright© Jennifer Wen Ma
画像提供:アートスペース虹

ギャラリースペースの中心に黒い墨で満たされた石がある、その墨の水面には一枚の白いシルクの布が浮かぶ。シルクには筆を持った手が終わりなき波の描写をしている。

それぞれの額に入れられた12個の小さな桜が、ギャラリースペースの壁にあり、それらの木々は墨で完全に覆われ、時間の流れとともに、黒くなった枝からは、やわらかい緑の葉が生えだす。

黒は、全ての色彩が混ざった際の到達点であり、光の不在でもある。そしてまた空虚さや沈黙の象徴とも言える。黒で覆われた植物が時の経過と共に成長することは粘り強さと力強い再生力の証しとなり、筆と終わりない波は時の経過と共に、結びつきと癒えの連続性を示す。

作家ホームページ:http://www.littlemeat.net
協力:蔡國強、辰巳昌利、シュヴァーブ・サオリ、二瓶 晃 、人長果月、中村 仁、熊谷直樹  花政 (尚、作家の協力のもと、この展覧会の収益のすべてを東日本大震災の義援金とさせて頂きます。)

Jennifer Wen Ma ジェニファー ウェン マ 馬文
1973年中国・北京生まれ。1986年アメリカへ渡る。その後1999年にニューヨーク州プラットインスティチュート、ファインアートにて修士を取得。彼女の作品はメディア、インス タレーション、ビデオ、ドローイング、ファションデザイン、パフォーマンスまた公共アートまでの広範囲に渡り、これまでに国内外を問わず数多くの展覧会に 参加している。

最近のプロジェクトとして、 ゴベットブリュースターギャラリーでのグループ展(ニュージーランド)、台北エスライトギャラリーでの個展、2010年大晦日に行われた建国100周年記 念祭カウントダウンでのアートディレクション(台湾)、スペース15 ギャラリー(韓国)、シドニービエンナーレ(オーストラリア)、2009年にはフィリップスコレクション(米国)での個展と越後褄トリエンナーレ(日本) またグッゲンハイム美術館ビルバオ(ニューヨーク)でのビデオインスタレーション(助成)に参加。2008年、デジタル北京ビルのためのパブリックコレク ションと中国ナショナルアートミュージアムでの“New Adventures of Havoc in Heaven II”展、グッゲンハイム美術館での“You Me You”インスタレーション(助成)

2006年にはシンガポールビエンナーレにてムスク、シナゴーグ、カトリック教会にわたる大掛かりなビデオとオーディオによる三部作に参加。

ジェニファーはまた2008年夏季オリンピック北京大会にて開閉会式のクリエーティブチームの中心メンバーであり、またビジュアルと特殊効果のチーフデザ イナーでもあった。彼女はこの北京オリンピック開会式のNBC番組の共同プロデューサーとして、エミー賞も受賞した。

※全文提供: アートスペース虹


会期: 2011年4月8日(金)-2011年4月30日(土)月曜休廊
会場: アートスペース虹

最終更新 2011年 4月 08日
 

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