明城千佳子は1987年福井県生まれ。2010年福井大学教育地域科学部美術教育サブコース卒業。 現在福井大学大学院教育学研究科在籍中。今回が初個展となります。

時が経てば風化してしまいそうな儚い感覚を、確かな形に留めておきたい、という想いで制作をしています。 今回は、蓮の葉と水のある風景に自身の心象を重ねて描いた油彩画4点と、 同テーマによる水彩画の小品をあわせて展示いたします。 水底から水面を眺めるような、ゆったりとした風景が広がります。

作家コメント
子どもの頃から絵を描くことが好きでしたが、
今は、自分にとって絵がどういうものなのかが、よく分からなくなってきました。
描かなくても生きてはいけるけれど、描いていないと妙に不安です。

最近は、水底から、大きな蓮の葉と水面を見上げているような絵を描いています。
そこは私にとって、とても落ち着く場所のようなのですが、
そのまま留まっていてはいけないという気もしています。

蓮の葉の意味は、そして、水面の向こうにあるものはなんなのでしょうか。
手探りながらでも答えを見つけるために、描き続けていくしかないのだと思います。

明城千佳子
1987年　福井県生まれ
2010年　福井大学教育地域科学部美術教育サブコース　卒業
現在　福井大学大学院 教育学研究科　在籍中

※全文提供：　ギャラリー58

会期：　2011年2月28日（月）－2011年3月5日（土）
会場：　ギャラリー58