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杉本智子様展2~彼女がみたもの~
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 2月 25日

画像提供:杉本智子

シリーズ She saw「彼女がみたもの」 について
杉本智子はこれまで特定できない誰かである“ある人”を問い見る側の内的空間につくりだそうとする作品を制作してきた。

その制作は1993年「杉本智子様展」と題した展示に展開してゆく、それは杉本以外の誰かの杉本にむけられるまなざしを杉本自身の中につくりだし現すものであった。その後も、“ある人”を問う作品制作は続き、2009年杉本はカメラと出会う。

「これまでハンカチや本や“ある人”の癖など、属性(アトリビュート)やメタ情報で“ある人”を暗示してきたが、カメラを借りて写真を撮った時、そこにはもっとダイレクトに誰かに会っているような不思議な感じがあった」という。

そしてまなざしそのものの中に“ある人”を感じたことから映像を中心にしたインスタレーション作品“彼女がみたもの”(She saw)シリーズがはじまる。

杉本は「私は個人的な事から出発し、個人の内側の奥底の更にずっと深いところまで行けば人間共通の生や死、果てのない大宇宙につながれる予感がする」とこたえる。

-“ある人”を内に問うことで個のみえない中心をまなざし、人間として共通のそれを“見えるようになる”向かう方向に杉本の制作はある。

杉本智子
横浜生まれ。 デザイン、現代美術、建築など学びながら、同時に10年以上にわたり看護師として臨床に関わる。その間の1990年頃よりインスタレーションやパフォーマンスなどの作品発表を開始。表現の形式は様々であるが、その内容はこれまで一貫して“ある人”を暗示する作品を中心に制作を行い、近年は映像や写真、音を使用したインスタレーション作品発表している。現在日本、ベルギーで活動。

※会期中の週末はギャラリー前にアンドロメダエチオピアコーヒーのミニカフェが出店いたします。

※全文提供: 杉本智子


会期: 2011年2月16日(水)-2011年2月27日(日)
会場: 工房 親

最終更新 2011年 2月 16日
 

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